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筑摩書房 それからの四十年 1970-2010 (筑摩選書)

筑摩書房 それからの四十年 1970-2010 (筑摩選書)

筑摩書房 それからの四十年 1970-2010 (筑摩選書)

作家
永江朗
出版社
筑摩書房
発売日
2011-03-16
ISBN
9784480015174
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筑摩書房 それからの四十年 1970-2010 (筑摩選書) / 感想・レビュー

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阿部義彦

敬愛する、筑摩書房の社史です。倒産が78年と言う事は、高一の時か。それ迄は単行本主に全集が看板だったとは、初めて知りました。私にとっての、ちくまは、ほぼ松田哲夫さんとイコールと言えます。松田、赤瀬川、南伸坊ラインは、かなり私に影響を与えています。南さんは後にガロの編集長になりますし、つげさんや、水木さんともつながります。松田さんが、失敗した、「頓智」(雑誌)全10冊全て買ってました。でも、そこから後の、ベストセラー「老人力」の、アイデアが生まれたなんて、凄いです。これからも応援して行きます。

2015/05/29

Tatsuya Osada Suzuki

筑摩書房の1978年の倒産を中心に、その前夜から倒産後の再生への奮闘を描いた作品。関係者が、それこそ命を削って復活にかけた様が、永江氏の読み易い文章で表現されている。一応社史の範疇に入るのだろうけど、70年代から今日までの出版界の衰亡を概観でき、数々の名著も紹介されているので、飽くことなく最後まで読むことができた。「書籍だけでやっていく」という筑摩書房の覚悟がすかすがしく応援したくなる。

2014/05/26

nizimasu

社史をこんな形で商業出版で出せるのは、筑摩ぐらいだろう。小さくともぴりりと辛いーー山椒のような出版社の一代記は、倒産の時期からスタートする。くしくもどんぶり勘定と当てずっぽうな企画の数々は、時にヒットを生み、在庫の山も築き上げる。ある出版の先人が言っていた「出版や金鉱探しと一緒」という言葉と重なる。教養出版社のストーリーとしてだけでなく戦後の出版史としても実に示唆に富む。今の出版はどうすべきかも暗示的な言葉が並んでいるけど、どうだろうな?

2012/05/18

のんき

内容は「1970年以降の筑摩書房の社史」。社史といえば普通は社内に編纂委員会みたいなものがつくられてそこで編纂されるというイメージがあるけれども、本書は外部の人に執筆を依頼している。それは一つには倒産という事態を客観的に捉えたいがためだったと思うが、それに加えて読んで面白いものにしたかったという意志の現れでもあると感じた。転んでもただでは起きない、というしぶとさに好感を持った。

2012/01/11

kokada_jnet

低迷~倒産~再生の40年。低迷期の筑摩が、医療ビデオ全集までやっていたのには驚いた。後書きには、「再生後の筑摩書房は、営業=西ドイツ、編集=東ドイツの、統一ドイツだ」ともある。

2011/03/30

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