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情報生産者になる (ちくま新書)

情報生産者になる (ちくま新書)

情報生産者になる (ちくま新書)

作家
上野千鶴子
出版社
筑摩書房
発売日
2018-09-06
ISBN
9784480071675
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あらすじ

情報があふれかえる時代、しかし、それを消費するだけではタダの情報グルメや情報ディレッタント。価値のある情報を生産し、発信する側にまわる方がずっとおもしろい。オリジナルな問いを立て、過去の研究に学び、一次データを収集し、それに分析を加え、アウトプットするまでの一連の過程を、具体例を交えながら解説。あまたの人材を育ててきた教育者として、新たな知を生み出す技法を惜しみなく公開する。この一冊で、あなたも情報生産者になれる!

「情報生産者になる (ちくま新書)」のおすすめレビュー

インフルエンサーになるなら、テーマはどうやって磨く? 情報生産者の大切なポイント

『情報生産者になる』(上野千鶴子/筑摩書房)

 デジタル社会の現在ではさまざまな情報が至るところに溢れている。デジタル化以前からあったテレビや書籍、さらにスマートフォンなどといったさまざまなものを介し、私たちは日々、多くの情 報を吸収し続けている。

 そんな時代だからこそ、情報を受け取るだけではなく、自ら発信する「情報生産者」になることで人生はよりおもしろくなると提唱している『情報生産者になる』(上野千鶴子/筑摩書房)には、情報化社会を楽しく生き抜いていく術が詰まっている。

「自分が情報生産者になる」というフレーズを聞くと、少し身構えてしまう方もいるだろう。しかし、自分が伝えた情報が誰かの耳に届き、心の中に残るという体験は何にも代えがたい充実感を生み出してくれる。実際、ライターとして日々、読者に情報を発信している筆者も情報生産者の魔力に取りつかれているひとりである。

 そこで本稿では、上野氏が教えてくれる「情報生産者になるために大切なポイント」をいくつかご紹介していきたい。

■情報生産者は同テーマの情報をくまなくチェックすべし!

 情報を発信しようとすると…

2018/11/14

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情報生産者になる (ちくま新書) / 感想・レビュー

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アナクマ

著者がオンザジョブで身につけた「情報生産の技術(社会科学系の論文の作り方)」を伝授。精神論ではないとするが、教育者として、グッドラックと読者の背中を押してくれる。◉(p.282)自分が立てた問いは、いつでも研究の原点です。誰に宛ててどんなメッセージを届けたいのか?(p.15)ノイズの発生装置を活性化するのはかんたんです。自明性の領域と、疎遠な領域を縮小する。情報の発生する境界領域、グレーゾーンを拡大することです。◉引いたアンダーラインの数でいえば今年の私的新書大賞。

2018/11/10

Tui

この内容が新書で出ることは革命だと思う。論文を書くエッセンスから学会発表の切り抜け方まで、東大上野ゼミが手間と年月とゼミ生の涙をふんだんに消費して確立したテクニックが、惜しみなく披歴されている。アカデミックな世界にいる人向けでしょ、と手に取らないのはもったいない。論文を書く→プレゼン資料を書く、学会発表→ミーティングや会議、に置き換え可能なのが、この本の汎用性の高さ。ここまで分かりやすく(=しろうと向け©︎うえの)上質なコンテンツが書かれた新書も珍しい。この太っ腹さ、上野氏の代表作のひとつになるだろう。

2018/11/23

鳩羽

溢れる情報に溺れるのも愛でるのも自由だが、それよりもその情報を意図を持って収集し、加工して、世の中に公共財として提供する情報生産者になる方がずっと楽しい。そのための、研究者のなり方というか、研究の仕方、情報との距離の置いた付き合い方の仕方のような本。具体的な社会学系の論文の書き方もあるので、一般から学生向きといった感じだろうか。

2018/10/18

koji

多くの示唆を得ました。できる限り書き残します。①答えが出る問いを立てる。②情報はノイズから生まれる。③理論は現実を解釈するための道具。④コメント力をつける(自分に出来ないことを他人に要求しない。内在的コメントと外在的コメントを区別する。文章の細部をみて論旨の妥当性と説得力があるかを言う)。⑤人が引き付けられる発話は、一瞬の淀みや詰まりにある。⑥批判的に読み、そこにないものを見抜く。⑦論文はタイトルが勝負。⑧問題設定が出来れば半ば成功。⑨論文では、知っていることを全て書かず、自明だと思われる情報を省略しない

2019/01/10

Kentaro

研究とは、まだ誰も解いた事の無い問いを立て、証拠を集め、論理を組み立て、答えを示し、相手を説得するプロセスを指す。情報はノイズから生まれる。ノイズのない所に情報は生まれない。ノイズとは違和感、こだわり、疑問、ひっかかりだ。自分があたりまえだと思って何の疑問も抱かない環境では、ノイズは発生しない。これを社会学の用語では「自明性」と言う。反対に、自分から距離が遠すぎて受信の網にひっかからない場合も、ノイズは発生しない。よって、ノイズは自明性と疎遠な外部とのあいだ、自分の経験の周辺部分のグレーゾーンで発生する。

2018/10/29

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