太宰治賞 2009
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太宰治賞 2009 / 感想・レビュー
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杣ちひろ『ヘラクレイトスの水』のみ読了。おもしろかった。男登場人物が魅力的。限りなく透明に近いブルー的な痛切さが書かれているのに、ところどころ浅く感じてしまうのは、メタレベルの省察を欠いているからではないか。だからこそ、キザなせりふや感傷のクサさが最終稿にまで残ってしまっているのだと思う。読んでいて古さを感じるのは、等身大の「私」がメタレベルの省察を経ずに書かれているからだろう。とはいえ、美しい情景、惹かれる挿話もたくさんあり、リーダビリティも高かった。おもしろかった。
2023/12/28
欠陥コイン
20090702だむかん（まずまず）：ひょうたんのイヲ（まずまず）：大学半年生（いまひとつ）：ヘラクレイトスの水（いまひとつ）
2009/07/02
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