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無限の玄/風下の朱 (単行本)

無限の玄/風下の朱 (単行本)

無限の玄/風下の朱 (単行本)

作家
古谷田奈月
出版社
筑摩書房
発売日
2018-07-13
ISBN
9784480804808
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芥川賞候補作を含む超弩級の新星が放つ奇跡のカップリング小説集がいよいよ発売! 古谷田奈月『無限の玄/風下の朱』

『無限の玄/風下の朱』(古谷田奈月/筑摩書房)

 今年5月16日に発表された第31回三島由紀夫賞受賞作の「無限の玄(むげんのげん)」と、いよいよ7月18日に選考会と発表を控えた第159回芥川龍之介賞の候補となっている「風下の朱(かざしものあか)」を収録した、期待のカップリング小説集が7月14日(土)に発売される!

 本作で描かれるのは、死んでは蘇る父に戸惑う男たち、魂の健康を賭けて野球に挑む女たち――。若手作家の放つ注目の話題作から目が離せない!

■賞の選考委員は、この注目作をどう読んだ?

・三島由紀夫賞選考委員 辻原登氏の選評

私はこの若い作家に、前作の『リリース』の時から期待し、注目していた。『リリース』の中に次のような一文があったのを記憶している。「薪をくべる者の炎への期待」。薪をくべる者も炎に期待する者ももちろん作者だが、読者にはその炎で暖を取る喜びがある。 (中略) ありえない物語を語るための敷居は低く設定されていて、秀逸な細部とエピソードが重なり、連なるうちに我々はいともたやすくちょっと歪んだ宙間(ちゅうげん)に遊ぶことができる。功績は、主…

2018/7/14

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無限の玄/風下の朱 (単行本) / 感想・レビュー

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なゆ

むむむと複雑な読後感。2つの話にはどこか似たような空気が漂う。何だろう。「無限の玄」は男ばかりの話。父(玄)と息子二人、叔父と従兄弟、合わせて5人のブルーグラスバンド“百弦”がツアーの合間に帰ってきた月夜野での奇妙な出来事。玄が死んだ…のに、なんだか陽気になって、コミカル?ホラー?どっち??と思ってたらどんどん重苦しい感じに。もう一つの「風下の朱」は野球部を作ろうとする女子大生の話で、女ばかりが出てくる。“私たちの正しさ”とは。男にとっての“血”、女にとっての“血”、という2つの話なんだろうか?

2018/09/08

fwhd8325

ファンタジーの世界を描く作家さんと思っていましたから、この作品は、幅広い作家さんだという印象を持ちました。2作品とも、中短編程度のの作品ですが、少々疲れました。黒澤明が芥川の「藪の中」を「羅生門」としたように、二つの作品とも、想像力を大きく刺激する、小説で言えば、描かれていない行間を感じ取る作品のように思います。しかし、ぼんくらな私には、ちょっと難しい。降参です。

2018/09/02

Emperor

とても読みやすい文章と、角度のついた不思議なストーリー。このミスマッチさが、なんとも不穏な雰囲気を漂わせている。初読み作家さんなので、他の作品も読んでみたくなった。

2018/09/16

巨峰

純文よりの幻想小説の一対。「無限の玄」毎日死んでは甦る父。でも、そのたびに死体が増えていくって設定だけ面白かった。映像化したらシュールだろうなと。でもそんな小説じゃない。「風下の朱」はさらにわからなかった。女子野球部をめぐる話だけど、スポコンものでもない。ここの感想を読んだらそういうことかと、頭ではわかったけど、そこまで。男には、心底からは理解できない小説だと思う。まあ、そんな小説があってもいい。

2021/02/14

yumiha

再読だけれど、やっぱり好きだ『無限の弦』。なんちゅうても父親の玄がスゴイ。死んでも翌朝に生き返る。「愛と平和、夢、希望、生まれてきたことの喜び」ちゅう世間一般では耳触りのいい言葉を「毒」と言い切る玄。多数派なんか信用しない。「一度も死んだことのない連中」が語る死なんか、なぞらない玄。桁外れにすごい。語り手の僕(桂)が知らなかった玄の別の一面が明らかになるにつれ、玄ってシャイだと思う。自分に欠落しているものを息子たちで補ったつもりの玄は、『風下の朱』の「母親の敗北から生まれる」のが娘という視点と響き合う。

2020/08/23

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