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旅書簡集 ゆきあってしあさって

旅書簡集 ゆきあってしあさって

旅書簡集 ゆきあってしあさって

作家
高山羽根子
酉島伝法
倉田 タカシ
出版社
東京創元社
発売日
2022-01-27
ISBN
9784488028541
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旅書簡集 ゆきあってしあさって / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

Webで掲載されていた幻想旅書簡集が本と言う形態で刊行。何の情報もなく、気軽に手に取ったけど、滅茶苦茶、面白い!それにコロナ禍で気軽に出かけられなくなった今だからこそ、「そうか!旅は想像でもできるんだ!」と気づかされました。この本を出版してくれた東京創元社さん、ありがとうございます!言葉遊び感満載な高田羽根子さんと遊び心満載な倉田タカシ氏に対し、「災厄を全て背負わされたのか?」と心配してしまう酉島伝法氏の悲惨さに絶句。唯一、歓迎された村もホルガ村やファミパンおじさんがいるベーカー邸並みのヤバさが感じる。

2022/03/08

榊原 香織

若手SF作家3人が空想の旅先から手紙を出し合う、という内容。 それぞれ性格が出て、一番悲惨なのは西島氏。 奴隷にされて拷問されても、変なホテルで強烈なマッサージを受けたという認識。 シュバルの理想宮、が何だか出てくる。 最近よく目にするなあ

2022/08/02

愛玉子

これすごく好き!架空の土地を旅する作家たちの書簡のやり取りなのだけれど、文章による描写がとても面白いのに加えて、スケッチや造形物のクオリティが高く(高山さん武蔵美だし、他のお二方もイラストレーター兼)現地の変てこな風習や、湿気や泥や虫や何やら、そして美味しそうな食べ物までリアルに浮かんできます。走る鳥、良いな(笑)酉島伝法さんがどうにも変なところにばかり行ってしまうのが少々気の毒で、また面白くもあり。旅先から気の置けない友人に気軽に書かれたような雰囲気なのに、短編小説を読んでいるような贅沢な味わいでした。

2022/04/24

みなみ

三人の作家が架空の土地を旅して回り、手紙や写真、スケッチを送りあう書簡集。YouTubeのほんタメで紹介されていたので読んだ。作家によって行く国も個性が溢れていて、高山羽根子さんの紹介する国は、美味しそうな食事や文化が紹介されていて、観光として行ってみたいとワクワクしたが、対照的だったのは酉島伝法さんの紹介する国。強制労働のようなことをさせられたり、郵便飛行機が危うく墜落しそうになったりと苦労の連続でひやひやした。読んでいると、本当にそんな国・地域があるような気がするほどリアリティがあって楽しく読了。

2022/12/06

いちろく

高山羽根子、酉島伝法、倉田タカシの3人が架空の土地をめぐり互いに手紙を送り合う形式の書簡体小説。スケッチに写真、造形物などを用意して各手紙の最後に添えるこだわりもあり、単なる空想話の域にとどめていない。ましてや原形となったのは、各々が作家として単著がなかった時期の発表作と巻末で知り驚く。架空の旅行記であり、幻想譚。

2022/03/14

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