酔いどれ探偵/二日酔い広場: 日本ハードボイルド全集6 (創元推理文庫 M ん 11-6)
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酔いどれ探偵/二日酔い広場: 日本ハードボイルド全集6 (創元推理文庫 M ん 11-6) / 感想・レビュー
本木英朗
《日本ハードボイルド全集》6巻では、都築道夫の『酔いどれ探偵』『二日酔い広場』の2つの作品が収録している。自らが翻訳したエド・マクベインの人気シリーズを書き継いだ職人芸の前半と、元刑事の私立探偵を主人公に、首都の片隅で起こる事件を、円熟の筆致で描く後半、どちらも俺にとってはただただ読むしかないって。さすが作者・都築先生である。またいつか読もうと思う。
2021/09/09
くさてる
海外ミステリのパスティッシュである「酔いどれ探偵」と日本の私立探偵を主人公にした「二日酔い広場」のふたつの連作集。「酔いどれ探偵」は確かにスピレーンとかあの時代の荒っぽいハードボイルドを思わせて面白く、「二日酔い広場」は抑制された文体と人物描写が、和製ハードボイルド、という感じで、実に良かった。私の好みは後者です。ファッションなどの風俗描写には時代を感じるけれど、そこで描かれる物語と人間の心は時代を問わない普遍性がある。良かったです。
2021/08/12
あいあい
前回の配本「生島治郎」に引き続き『全集6 都築道夫』読了。これまた大人の文章! 『酔いどれ探偵』の各章(話)冒頭の語りのかっこよさ、センチメンタリズムにうっとりする。これぞハードボイルドの語り。本家カート・キャノンのほど女に手が早くなく、というより自己抑制的なクォート・ギャロンの方が渋いと思う。
2022/01/12
funa1g
クォート・ギャロンはかなりカート・キャノンとは違う。全体的にファンタジーではないリアルめなハードボイルドとして味のある作品集だった。
2022/04/30
sai
初読み作家さん、「二日酔い広場」のほうが好み。
2022/03/01
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