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泡坂妻夫引退公演 絡繰篇 (創元推理文庫)

泡坂妻夫引退公演 絡繰篇 (創元推理文庫)

泡坂妻夫引退公演 絡繰篇 (創元推理文庫)

作家
泡坂妻夫
新保博久
出版社
東京創元社
発売日
2019-04-11
ISBN
9784488402228
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泡坂妻夫引退公演 絡繰篇 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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紅はこべ

亜智一郎は謎解きもさることながら、言葉遊びが面白い。阿波守様、おしゃれ。泡坂さんの紋章上絵師としてのセンスが遺憾なく発揮。紋章上絵師岡井シリーズでは、戦後の和服文化の衰退が嘆かれているが、泡坂さん亡き後、家業は継がれたのかしら。この本を文庫化してくれたことに感謝。

2019/08/13

nemuro

子どもの頃から読書に興味のなかった私が少しずつ本を手に取り始めたのは20代も後半になってから。初めての単身赴任で月に1、2度、土日を利用して片道8時間ほど夜行列車で往復し始めたのがキッカケ。極端に遅読な私が、最後まで無事に読み切るためには、犯人探しのうちに読了できるミステリや探偵物がいいことに気が付き、国内の作家では、赤川次郎に始まり、樋口有介などを経て、鮎川哲也と泡坂妻夫に辿り着いた。作家でありながら創作奇術師、紋章上絵師でもあった泡坂妻夫。2009年の没後、各社から復刻版などが相次ぐ状況に嬉しい限り。

2020/09/16

geshi

時代の空気感をも読者に伝える泡坂先生の円熟の筆を楽しんだ。亜智一郎シリーズはミステリというより、幕末の動乱を背景にしながらもどこ吹く風とのんびりしたやり取りの可笑しみや江戸の風物を味わう変化球の隠密小説。紋章上絵師としての顔を出したシリーズは、喪われつつある仕事と仲間たちを概観しながら、ちょっとした謎をあえて説明しきらずに終わる粋さがたまらない。ノンシリーズの『兄貴の腕』は誰もが知るネタ元に着地させる運びのうまさ。『母神像』『荼吉尼天』はエロチックから峻烈へと一転するイメージの力強さ。

2019/04/27

hnzwd

泡坂妻夫の未収録短編集。時代小説から幻想小説まで、作者の幅を感じます。亜智一郎シリーズは完結までいってほしかったなー

2019/05/31

タカギ

単行本に収録されなかった短編小説などを収めた作品集。全17編。亜愛一郎の先祖・亜智一郎の時代ミステリが7編、著者の家業だった紋章上絵師たちのシリーズが7編、幕間にノンシリーズが3編。全体的にあっさりめの印象。外連味のある殺人事件などは少ない。ノンシリーズの最後の2編は男女の情愛が絡んで、一部の泡坂先生っぽい。

2020/06/05

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