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赤々煉恋 (創元推理文庫) (創元推理文庫 F し 1-1)

赤々煉恋 (創元推理文庫) (創元推理文庫 F し 1-1)

赤々煉恋 (創元推理文庫) (創元推理文庫 F し 1-1)

作家
朱川湊人
出版社
東京創元社
発売日
2010-01-30
ISBN
9784488550028
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赤々煉恋 (創元推理文庫) (創元推理文庫 F し 1-1) / 感想・レビュー

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miyumiyu

これはかなり好みの黒朱川さん。最初の「死体写真師」から、あまりのおぞましさに凍りつく。「私はフランセス」「いつか、静かの海に」は、アブノーマルという言葉では足りない。目を背けたくなる究極の歪んだ愛。どれも、だんだん冷んやりして凍りついて、時おり走る戦慄がクセになる。狂ってるのに美しくて、どこか懐かしくて切なくて、これでよかったんだよねと肯定してしまう。期待を裏切らない漆黒の朱川ワールドを堪能できる一冊。

2017/05/24

aquamarine

少しグロくて少しホラーでファンタジーな短編集。たぶん同じ設定で同じようなストーリーを経ても、ラストが違う方向に転べば好きな人はたくさんいるのだと思います。でもこれ、好きだ!と言い切ると人格を疑われそうなラストが並んでいます。印象深かったのは一番最初だからか衝撃が大きかった「死体写真師」とラストシーンに心のおさまりがつかずしばらく放心した「レイニー・エレーン」。好みは「私はフランセス」と「アタシの、いちばん、ほしいもの」。誰にでもすすめられるものではありませんが、私はこのダークな世界観がかなり好きです。

2018/02/10

アッシュ姉

★★★★★白も黒も好きですが、これは非常に好みの漆黒でした。夜の闇より深い業、狂気に満ちた歪んだ愛がもたらす人間の悲哀。おぞましく救いがないのに美しい、朱川さんにしか描けない世界に酔いしれました。背徳的な妖しさに引き込まれて、息苦しいほど心臓が早音を打ち、目を背けたいのに釘付けになってしまう。おぞましい展開が思い浮かび、体の奥底からぞわぞわしたものが這い上がり、口から出そうで身もだえ。予想よりさらにひねりを効かせた結末に嘆息。ゾクゾクと震えました。読み手を選びそうですが、抗えない魅力を感じる作品でした。

2017/01/18

いこ

夢と現(うつつ)の狭間を漂っている、読後の私。 「まるで生きているような遺体写真」を撮ってくれる葬儀社の正体は? 渋谷で殺された女性が、雨の日になると戻ってくるという噂。それを聞いた主人公は? 人を自死させる「虫男」が見え、教室では無視されている女子高生。実は…。 手が勝手に万引きしてしまう女性が「手足を切断された人が好き」という男性に出会った時…。 暴力的な父に育てられた克也。ある夜知り合った人の家で「肩から上だけ」の「お姫様」に出会い…。 色々な愛の形(性癖?)を持つ人々の、背筋が寒くなるお話5編。

2021/12/09

takaC

どこにも救いのない物語たち。

2015/01/14

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