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人工知能は資本主義を終焉させるか 経済的特異点と社会的特異点 (PHP新書)

人工知能は資本主義を終焉させるか 経済的特異点と社会的特異点 (PHP新書)

人工知能は資本主義を終焉させるか 経済的特異点と社会的特異点 (PHP新書)

作家
齊藤 元章
井上智洋
出版社
PHP研究所
発売日
2017-11-16
ISBN
9784569836355
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人工知能は資本主義を終焉させるか 経済的特異点と社会的特異点 (PHP新書) / 感想・レビュー

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ハッシー

★★★★☆ 気鋭のスパコン開発者と経済学者が描く未来社会図。前半の経済的な話よりも、後半のSFのような世界観に引き込まれた。人類は早ければ2030年に「経済的特異点」に到達し、労働やお金から開放される可能性があるとのこと。これは特に新しい視点ではないが、その後の話が面白い。不老が確立するのは意外にも5〜1 0年後という近い未来だったり、小型常温核融合発電装置や家庭向けの植物工場により、個人が自立できる仕組みや、人間の脳とコンピューターが繋がる映画のような世界が現実になる日もそれほど遠くないことに驚いた。

2019/03/31

Kentaro

内陸にある植物工場の隣接地、あるいは植物工場の上階や下階に肉畜や食鳥の生産工場や、魚介類の養殖工場をつくりたいと考えていた。ところが養殖を行うといっても、鶏も牛もブタもマグロも、生命体として個体個体で育てるのは、エネルギーも手間も相当にかかる。しかし最近では技術が大きく進歩し、合成肉の時代に入った。これもいまでは、ほぼコストだけの問題になっていて、たとえば和牛と味や風味、食感すらもほとんど変わらないような、本格的においしい合成肉ができるようになるのも時間の問題だ。

2019/12/07

BluePlanet

★3.0 2017年11月29日発行。シンギュラリティの信奉者であるシンギュラリタリアンを自任する斉藤元章氏と「人工知能と経済の未来」で一躍有名になった井上智洋氏の対談本。第1部「来るべき『経済的特異点」とは何か」では、人工知能の経済学の関係を研究するパイオニアである井上氏の経済学的視点でシンギュラリティを読み解く。第2部「『社会的特異点』がもたらす人類の未来」では、遺伝子治療が不労と不老をもたらし、その先に全人類が1つの知性になる「アーススケール・コネクトーム」が実現するのではという未知の世界が・・・

2018/01/14

Roy

汎用人工知能の登場によって、既存の機械と労働力の投入をもって生産活動を行う資本主義から、機械のみが生産活動を行う資本主義に変化していく。その結果、人類は歴史上初めてお金と労働から解放された世界が到来するという。現在から見ればありえないようなことかもしれないが、技術の発展が経済や社会のあり方を変えていくという視点が非常に興味深かった。

2020/07/03

ちくわん

途中で挫折。二人の経済学者がはやりの「人工知能」がこれからもどんどん発達することで、経済がどうなるかを予想している。「人工知能」が何をするのか、またその社会的の意義、位置付け、責任云々を評価することなく、既存の経済理論を当てはめているだけ、のように感じた。気分がかわったら再読?

2018/12/02

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