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幸田文しつけ帖

幸田文しつけ帖

幸田文しつけ帖

作家
幸田文
青木玉
出版社
平凡社
発売日
2009-02-05
ISBN
9784582834239
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幸田文しつけ帖 / 感想・レビュー

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キジネコ

6歳で生母を失くした文と幸田家、継母として家の人となった育ての母は病気がちで家事不調法につき父露伴が、その務めを果たします。躾は、けじめであって苛めではなく、家の教えである。美しい日本語と流麗なリズムに酔いました。声に出して読む文女史の文章は、歌のように心地よく目から脳裏を介して、耳朶を伝って身のうちに清しい風韻を刻みます。私達は子として親として、制度を頼りに 世間様との平衡を気にしいしい 遠い世界のことには詳しくなりましたが 果たして足元の、家の教えについて誠実、真摯であっただろうか?と恥じ入りました。

2015/06/02

山猫

「あれ?これ読んだことあるぞ」と思ったら、全集からの再編集版だった😠御息女・玉さんのあとがきのみしっかり読んだ。

2022/03/23

呉もよこ

父、幸田露伴からしつけを教わった幸田文のしつけ・掃除・生き方あれこれ。現在、巷で氾濫している「ていねいに暮らす」とか「お片付け」本アレコレなんて生ぬるい!きっと露伴が生きていたら、「これだがら女はゴミ臭いのだ」とか怒られそう…先生、ワタクシ水の扱いから考え直さないといけないのですね…「家事は行く河の流れのごとく、滞れば決壊氾濫する」肝に銘じます。

2014/08/06

黒うさ

身の引き締まるエッセイ。好きな作家さんの本なのに、読むのが少しつらかった。確かに露伴は素晴らしい文豪だけど、こんなにこと細かく家事を躾る父親は正直嫌だな…。家事が苦手で(特に掃除)だらだらな自分には、身につまされた。また、心に余裕のある時に読み返したい。

2014/06/22

daimonn

日々の暮らしの中の様々なものに細やかな気配り目配りがあり、表情豊かな生活ぶりが伺える。とても真似なんて出来ないけど、自分なりに丁寧に暮らすって事を意識していけたら…と思った。タイトルから、ちょっと堅苦しい内容かな?なんて思いつつ読み始めたけど、全くの杞憂だったし、時代を感じさせる文章は、かえって新鮮に感じた。ノウハウも参考になったけど、物事に対する心の構えのようなものを、より教えてもらったよう。そして父、露伴先生の厳しいしつけは小言ひとつにもキレがあって(他人事だと読んでる分には)小気味よさすら感じた。

2014/04/11

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