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夢十夜

夢十夜

夢十夜

作家
夏目漱石
金井田英津子
出版社
平凡社
発売日
2021-05-21
ISBN
9784582838701
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夢十夜 / 感想・レビュー

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がらくたどん

金井田さんの版画と文学作品がコラボした「文学画本」の平凡社復刻版。カバーを外すと雲間に浮かぶお月様に「夢見る」漱石のお顔が。「超」がつくほど有名で漫画・演劇に二次創作まで含めると把握しきれないイマジネーション喚起作だが、金井田さんの絵は幻想を残したまま不気味をちょっと引いて江戸っ子漱石の洒脱を足した感じ。なんのこっちゃだが、第三夜を映した表紙に蠢く魑魅魍魎の可笑しさからご推察を♪夢なので始まりは唐突、仕舞は朧。だけど因果の鎖ってのは現なら必ずあるもんかね。貧弱なおつむりで考え過ぎると気鬱になるぜ(笑)逸品

2024/04/12

かりさ

こんな夢を見た──漱石の紡ぐ仄暗い怖さと幻想的で妖しい不思議な夢の世界。第一夜の妖艶さ、第三夜の怪奇、第五夜の切なさ、第九夜の悲しさ…金井田英津子さんの版画でより不思議な彩りをまとう。文豪と怪奇と幻想…美しい書物にいつでも浸れる幸せ。

2021/08/04

コニコ@共楽

夏目先生のこの夢物語は、クリエーターの創作意欲をそそるものが余程あるのでしょう。劇になったり、映画になったり、そしてこの本では、版画家の金井田英津子さんが深層心理に深く残るような絵を付けています。言葉だけでも充分に不思議な世界で唐突に終わったりするお話したちが、時には精緻な絵で、時にはおどろおどろしく迫ってきます。特に最後のブタの迫力は怖いくらい。いや、相当怖いです。こんなブタが群れをなしてやってきたからには。でも、これは皆、夢。夏目先生の寝顔があって、こんな本を読んでもよく眠れそうです。

2023/06/17

ベル@bell-zou

金井田英津子さんの妖美で細やかな版画。実は私の原作イメージとはかなり違った。でもそうかなるほど、前に見たのとはまた違う夢だったのかもしれない。>>原作だけなら第一夜・第三夜と第八夜からの第十夜が好みなのだけれど、この本では最後第十夜の豚。豚。豚の鼻。が、全部持って行った!表紙カバーを外すと曇り夜空にぽっかり浮かぶ寝顔のお月様は漱石。なんだか小憎らしい。

2022/03/19

うずめ

絵の美しさに惹かれて購入した絵本。 夢十夜は昔から好きだが、この絵によって更に世界観が引き立っているように思う。 私も、こんな夢をみたい。

2024/01/28

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