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悪いのは私じゃない症候群 (ベスト新書 239)

悪いのは私じゃない症候群 (ベスト新書 239)

悪いのは私じゃない症候群 (ベスト新書 239)

作家
香山リカ
出版社
ベストセラーズ
発売日
2009-08-08
ISBN
9784584122396
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悪いのは私じゃない症候群 (ベスト新書 239) / 感想・レビュー

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阿呆った(旧・ことうら)

土居健郎氏が『甘えの構造』で日本人特有の精神的もたれ合いについて指摘していたが、昨今の日本人は『他罰的な傾向』が強い。(例モンスターペアレンツなど)◆他罰は自己責任論の裏返しだと著者は指摘する。成果主義と新自由主義的競争がその原因らしい。◆自己責任だと言われないようにするため、攻撃は最大の防御とばかりに、他を攻撃する(こうなったのは親のせい。鬱になったのは全て会社のせいなど)◆確かに、他を攻撃して被害者面をしている人には近づきたくないと思う。他罰的にも、自罰的にもならない、中庸の精神が大事だと思った。

2016/09/13

CottonCandy

クレーマー、モンスター、ブログ炎上。先手で他人を責めるのは弱い自分を守るため。他人を強く責める人ほど、自分が責められることを恐れている。まさに「弱い犬ほどよく吠える」だ。あなたが悪い~わたしも悪い~いや、誰も悪くない~お互い大変でしたね・・・そういうプロセスを我慢できるコミュニケーションの能力や機会が、今の社会には本当に失われてしまったなと思う。他人を責めて責めて責め尽くした先に、一体何があるのだろうか?勝利?正義?正当化された自分?自分を守り通した末の安寧の正体は、信頼を失った嫌われ者の孤独なのだ。

2010/04/18

やす

日本人は昔は自罰的であり、何かあれば自分が悪いんですという国民性であったものが、ここ最近、悪いのは○○ですと他罰的傾向にある人が増えてきた。市場原理主義や能力主義の影響で自罰的であることが不利に働くためではないかと著者は推量している。驚くのは、鬱病の症例に変化が見られ、私が鬱になったのは上司がわるいなどと社長に直訴メイルを書くような患者もいるとのこと。精神科医の著者としては患者が自分のせいだと少しは思ってくれないと治療がやりにくいとのことである。確かにそうだと思うところの多い本であった。

2011/10/26

糜竺(びじく)

個人的には、こういう人達は勘弁してほしい。

トダ―・オートマタ

他罰的な人が増えたかどうかはわからないが 世の中の流れとして、本書はある程度正しいと思うが 科学的なものや歴史的なことまではあまり関係ないと思う。 今は自分に余裕がなくなっているので、 そのガス抜きとして他人に厳しくなるということは納得だし インターネットがそれを加速させるというツールに なっているというのも同意する。

2012/02/22

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