あずかりやさん まぼろしチャーハン (ポプラ文庫 お 15-4)
「あずかりやさん まぼろしチャーハン (ポプラ文庫 お 15-4)」のおすすめレビュー
どこか切ないのに癒される! 大人気シリーズ第4弾『あずかりやさん まぼろしチャーハン』が待望の文庫化!
『あずかりやさん まぼろしチャーハン』(著:大山淳子/ポプラ社)
小説家の大山淳子氏が手掛ける累計30万部突破の大人気シリーズ「あずかりやさん」。2022年6月2日(木)に、シリーズ第4弾『あずかりやさん まぼろしチャーハン』の文庫版が発売された。
1日100円で何でも預かります――。同シリーズの舞台は、東京の下町でひっそりと営業する「あずかりや」。店を訪れる人々は、さまざまな事情を抱えて品物を預けにくる。時には生き物や、他人から見ると価値のなさそうなものを持ってくる人も…。しかし「あずかりや」は、どんなものでも大切に保管する。
今回文庫化されたシリーズ第4弾『あずかりやさん まぼろしチャーハン』に対して、著者の大山氏は自身のブログで「自画自賛させてください。傑作です!」とコメントを寄せている。 実際に単行本が発売された際、同書には「店主・桐島透の静謐な佇まいがいい。なんでも受け入れる懐の深さがいい」「今回も様々なものを預かるのだが、一番印象に残ったのは『言葉』だろうか」「今作でも、一体この語り手は何者なのか、預ける人かそれとも『物』か?がす…
2022/6/18
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あずかりやさん まぼろしチャーハン (ポプラ文庫 お 15-4) / 感想・レビュー
mae.dat
シリーズ第4弾。短篇5話。直接は描かれていませんが、各話共に数年間の出来事を表していて、時間的には重なり合っているのでしょうね。あずかりやさんを営む桐島さんは感情の起伏がない為に物静かでね。店の佇まいにも反映されている様ですよ。それにお客さんや預かり品に合わせて臨機応変に応じる事が出来るの素敵。表題作は5頁程のショートショートになっていてね。シンプルで面白い。逆に『ツキノワグマ』は複数の話が同時並行的に進んだりしてね。その中で声の預かりの顛末は沁みましたね。ラスト『文人木』の盆栽の人生(?)も佳いね。
2023/07/30
つばめ
2023年の最後に読んだ本。あずかりやシリーズは本当に心が洗われる。しっとりと、少しの淋しさとお日様みたいな暖かさ。表題の「まぼろしチャーハン」のお話はとっても短いけれど、いつまでも印象に残ってる。自分にもあるかもしれないそういう味。他にも、店主を見守る黒電話、世界中を旅した鞄、色々な生き方を教えてくれる盆栽とか。また明日からも頑張ってみようかな?と癒しをくれる、素敵な本。
2023/12/30
たるき( ´ ▽ ` )ノ
シリーズ第4巻。過去作に登場した人が出てくるので、読み返してから読んだ方が絶対に感動すると思う!いや、ほんと素晴らしい。これが1番好き♪どこか哀愁漂う雰囲気のなか、ほのぼのしたり涙腺が緩んだり。このシリーズが私の本棚から消えることはないだろう。
2022/06/24
たるき( ´ ▽ ` )ノ
再読。最高!心が洗われるような清々しさ。桐島さんの大地のような懐の深さに癒される。
2024/04/16
Roko
あずかりやの桐島くんは目が見えないのだけど、わたしたちには見えない何かが見えているようなんです。手触りや、香りや、音から、きっと何かを感じ取っているのだと思います。だから、あずかったものの気持ちもわかるかもしれません。 そんな桐島くんだから、彼が淹れてくれるお茶は、さぞかしおいしいことでしょう。一度飲んでみたいです。
2022/11/08
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