KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

博士はオカルトを信じない (一般書)

博士はオカルトを信じない (一般書)

博士はオカルトを信じない (一般書)

作家
東川篤哉
出版社
ポプラ社
発売日
2024-02-21
ISBN
9784591181102
amazonで購入する Kindle版を購入する

「博士はオカルトを信じない (一般書)」のおすすめレビュー

『謎解きはディナーのあとで』の東川篤哉による最新作。ミステリー愛好家も初心者も楽しめる、オカルト好きの中学2年生男子×天才博士のユーモアたっぷり謎解き本

『博士はオカルトを信じない』(ポプラ社)

 またひとつ、チャーミングなバディが登場した。「謎解きはディナーのあとで」シリーズで知られる東川篤哉氏による、新作『博士はオカルトを信じない』』(ポプラ社)だ。

 本作の主人公を務めるのは「オカルト」に興味津々な中学2年生の丘晴人。ちょっと間抜けな父親と現実主義者の母親は「有限会社オカリナ探偵局」という私立探偵事務所を営んでおり、晴人も時折、調査の手伝いをしている。そんななかでオカルトめいた事件に遭遇し、晴人はその謎に迫っていくのだが……。

 そんな晴人の相棒になるのは、廃墟も同然の町工場に住む博士・暁ヒカル。まるで役に立たないような発明品ばかりつくっているヒカルは、「天才博士」を自称し、それだけではなく晴人にもそう呼ぶことを強制するくらい強烈な人物だ。出会った瞬間こそ、胡散臭さを感じる晴人。しかし、暁博士には唯一無二の武器があった。それが「ひらめき」である。たびたび不思議な事件と遭遇する晴人と、天才的なひらめきを持つ暁博士。このバディが、町中で発生するオカルト事件を次々と解決していくことになるのだ。

 本作に登…

2024/3/2

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

「博士はオカルトを信じない (一般書)」の関連記事

『謎解きはディナーのあとで』の東川篤哉が小説を書くきっかけになった、長編ミステリー。「今読むと不安になるから、あの頃読んでおいて良かった」と語る理由とは?【私の愛読書】

 さまざまな分野で活躍する著名人に、お気に入りの一冊をご紹介いただく連載「私の愛読書」。今回ご登場いただくのは、最新刊『博士はオカルトを信じない』(ポプラ社)で自身初のオカルトに挑戦されているミステリーの名手、東川篤哉さん。そもそも東川さんはなぜ小説を書き始めたのか。そのきっかけを作った3冊のミステリー作品との出会いや作品の魅力について、教えていただきました。

●怖いけどミステリーの面白さがある『犬神家の一族』

——今回教えていただいたのが、横溝正史さんの『犬神家の一族』(KADOKAWA)、赤川次郎さんの『死者の学園祭』(KADOKAWA)、有栖川有栖さんの『月光ゲーム Yの悲劇’88』(東京創元社)の3冊です。子どもの頃から多くのミステリーを読んできたという東川さんですが、この3冊を選んだ理由とは。

東川篤哉さん(以下、東川):僕が大きく影響を受けた3冊を挙げました。子どもの頃、エラリー・クイーンの子ども向けにリライトされた作品を初めて読んで、それからポプラ社のシャーロック・ホームズやアルセーヌ・ルパンを読み、中学生になってから、アガサ・クリス…

2024/3/16

全文を読む

ミステリー作家・東川篤哉の新作は「トリックアイデアの在庫一掃セール」。オカルト要素を入れるのに苦戦したと語る、『博士はオカルトを信じない』発売記念インタビュー

 ユーモアミステリーで知られる小説家の東川篤哉さんが、初の「超常現象モノ」を執筆。『博士はオカルトを信じない』(ポプラ社)は、探偵の息子でオカルトに興味を持つ中学2年生の男の子が、天才発明家を自称するアラサー博士とコンビとなり、“幽霊のしわざ”としか思えない謎解きに挑む連作短編だ。

 奇天烈とも言える博士の発明、凸凹コンビのコミカルな掛け合いに笑い、ユーモアあふれるトリックの謎解きは痛快。ミステリーを堪能しながら楽しい読書体験ができる本作の執筆や制作の裏側を、東川さんに伺った。

●オカルトに現実的な答えを出すのが科学者、という連想

——本作は『ひらめき研究所の天才的な日常』というタイトルで文芸PR誌「季刊asta」に連載されていた作品です。どのようにして生まれた作品なのでしょうか。

東川篤哉さん(以下、東川):ポプラ社で書くこと自体が初めてだったので、子ども向けのものを書きたいなと思いました。僕自身、子どもの頃に図書館で、ポプラ社から出ているシャーロック・ホームズやアルセーヌ・ルパンなどの作品を読んでいたので。

 僕らの世代のミステリーマニアやミステリ…

2024/3/9

全文を読む

関連記事をもっと見る

博士はオカルトを信じない (一般書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

久々の東川 篤哉、東川 篤哉は、新作中心に読んでいる作家です。キャラクターは好いですが、『謎解きはディナーのあとで』を焼き直した様な感じで、ユーモアミステリとして面白くありません。著者版の「名探偵コナン」を狙ったのでしょうか❓ https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008450.html

2024/03/05

yukaring

オカルト絡みの謎を自称・天才発明家の博士とオカルト好きの中学生が解き明かす東川さんらしいユーモアミステリ。死者の声に幽体離脱、うらめしや~と出てくる昭和の幽霊。超常現象に見える事件の犯人は幽霊なのか?人間なのか?探偵事務所の息子・晴人はある日廃墟のような「ひらめき研究所」に迷い込み天才博士を自称する暁ヒカルと出会う。微妙な発明品ばかりを作るエキセントリックな彼女は実は頭がキレキレ。探偵事務所に持ち込まれる不思議な事件を聞いただけて見当をつけてしまう。ヒカルと晴人の緩い掛け合いも笑える遊び心満載の短編集。

2024/03/30

シャコタンブルー

昨日も今日も寒かった。春は何処に(笑)こういう時は軽くてサクサク読める本を読むに限る。そういう意味では本書は最適だ。幽体離脱、瞬間移動等、誰もが知っている超常現象とそれを利用した犯罪の謎を解き明かす5つの短編。正直、犯人や謎解きで驚くべき事は無かったがそれは予想どおりだった。本書の醍醐味は登場人物のキャラと会話を楽しむことに尽きる。犯人が誰でも構わない。動機も曖昧だ。突っ込みどころ満載だ。そう何でもありだ(笑)楽しめればいいじゃない。ユーモアミステリのお手本のようだ。

2024/03/26

オーウェン

両親が探偵で息子の丘晴人はオカルトに興味津々。 依頼の中にあるオカルトに対し、女性博士の暁ヒカルに助言を頼む。 丸っきりガリレオの女版だが、東川さんらしいユーモアミステリ。 よって推理もある程度整合性を無視してもいいかも。 3話目の幽体離脱を見せる殺人が一番楽しめた。 まさかザ・たっちを出すとはね(笑) ヒカルの科学の解明とその先の推理。 シリーズ化はあるのだろうか。

2024/04/01

さっちゃん

両親が探偵事務所を営む丘春人はオカルト好きな中学生。春人が遭遇した不可解な事件に挑む、古めの小ネタが散りばめられたユーモアミステリ。春人の話を聞いた「ひらめき研究所」の自称天才発明家・暁ヒカル博士が検証実験を行い、春人に謎解きを披露するパターンの連作短編集。/死者が話す狐憑き、瞬間移動でもしないと破れないアリバイ、幽体離脱した幽体が本体を刺殺、誰もいない庭から聞こえる幽霊の声、片道の足跡しかない離れでの殺人とバラエティ豊か(最終話だけはオカルト色はないけど)。博士と春人の軽妙なやり取りもグッド。続編希望!

2024/04/15

感想・レビューをもっと見る