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日出処の天子 第2巻 (白泉社文庫)

日出処の天子 第2巻 (白泉社文庫)

日出処の天子 第2巻 (白泉社文庫)

作家
山岸凉子
出版社
白泉社
発売日
1994-03-01
ISBN
9784592880523
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日出処の天子 第2巻 (白泉社文庫) / 感想・レビュー

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greenish 🌿

(再読)古代日本国家の創始期を舞台に、全く新しい厩戸王子(後の聖徳太子)像を描く歴史巨編 第2巻  ---蘇我氏と物部氏の権力闘争が激化。その背後には、不思議な力を用いて朝廷を操ろうとする厩戸王子の姿があった。彼の真の狙いとは? 超人的な能力を持つが故に実母・穴穂部間人媛に恐れられ疎まれ、唯一の理解者と心を寄せる蘇我毛人にまで「人間業ではない」と突き離される。愛する人からの愛を得られぬ厩戸王子の苦悩に、ヒリヒリとした感情が湧いてきます。 それにしても、この表紙。諸肌脱ぎした王子の背中、美しすぎます。

2014/10/04

井月 奎(いづき けい)

だれよりも慈しみ深い心を持ち、だれよりも世の安寧を願う。いかなる人よりも家族の情を大切にする厩戸皇子は類まれなる能力と、やんごとない出自により人外の存在として恐れられます。それも彼が最もその情と心を必要とする母親から。残酷と一言でいうのも陳腐な境地に厩戸皇子は立たされます。それでも人の世への思い、進まなければいけない時間と歴史の定めから彼は生きて、苦悩の中をのたうちます。美しければ美しいほど、聡明であれば聡明であるほど苦しむことになる貴人の憂いは、その心の射干玉に沈み隠れて凡百の者には見えはしません。

2019/10/07

月島雫

厩戸…恐ろしい子っ!!!

2014/02/24

またたび

厩戸皇子の心情が切なくてどんどん引き込まれる。母への思いはとても純粋な物だからこそ、母の態度には胸が苦しくなる。親子関係とは難しいものだな。毛人、なんとか皇子の機嫌を直して!

2013/10/21

しらたま

再々・・読。「目ざといのも災いのもと」の画、何回見てもゾクゾク。小さなコミックスで色も音もないのにあふれ出る美と恐怖、最高ですね。「みなが見逃している自然のことをわたしが見つめているから、人間ではないのか!?」魂の叫びが哀しすぎる。間人媛がそこまで厩戸を拒絶する思い、凡人には理解できません。中庸の毛人が厩戸にもっと寄り添っていたら、日本はどんな国になっていたのか? でも作者自身、存在を否定してもいるので、やっぱり伝説上のみの存在か・・・ここでの母子関係が「天智と天武」でもキーワードになるのですね。

2017/05/09

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