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黒百合の系図 美内すずえ傑作選8 (白泉社文庫)

黒百合の系図 美内すずえ傑作選8 (白泉社文庫)

黒百合の系図 美内すずえ傑作選8 (白泉社文庫)

作家
美内すずえ
出版社
白泉社
発売日
1997-09-12
ISBN
9784592883685
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「黒百合の系図 美内すずえ傑作選8 (白泉社文庫)」のおすすめレビュー

『ガラスの仮面』の美内すずえはホラーもすごい! 夏に読みたい、身の毛もよだつ傑作ホラー3選

『ガラスの仮面』(美内すずえ/白泉社)

※この記事にはネタバレが含まれます。ご了承の上、お読みください。

 漫画家・美内すずえ先生といえば、もちろん代表作は『ガラスの仮面』。1976年に連載が始まり今年でなんと46年目。紅天女をめぐる北島マヤと姫川亜弓の演技バトルは、今なお決着がついていません。

 現時点では、2012年に発売された49巻を最後に連載はストップしていますが、読者のみなさんは、いつかきっと続きが読めると信じ、1巻から49巻までを繰り返し読んでいることでしょう。読み返すたびに、新たな発見があるのが“ガラかめ”の魅力のひとつです。

 しかし、美内先生の傑作は、なにもガラかめだけではありません。優れたホラー・サスペンス作品も数多く発表しています。

 主に1970年代に発表されたそれらの作品は、ガラかめほどの知名度こそないものの、壮大なストーリー展開はまるで映画のよう。最近の少女漫画では、まずお目にかかれないテイストの作品ばかりです。

 というわけで、夏にぴったりの美内すずえ傑作ホラー作品を紹介したいと思います。

※以下よりネタバレが含まれます。

寄宿…

2022/7/7

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黒百合の系図 美内すずえ傑作選8 (白泉社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

kagetrasama-aoi(葵・橘)

『薔薇はシュラバで生まれる』読んで、懐かしくなって物置から発掘した一冊。美内先生、凄い!「黒百合の系図」ホラーの傑作です。真冬に読んだのは失敗(。>д<)。背中がぞくぞくします。「日本列島一万年」この頃(1971年)にこのような環境問題 をテーマにした漫画描いていらしたことに、改めてびっくりです。「みどりの仮面」当時の少女漫画らしい展開がとっても好きです。

2022/01/04

しゅわ

レビュー寄付で一念発起!怒涛の週末読み溜め…番外編。『ガラスの仮面』で有名な美内すずえ先生の初期の傑作選です。『黒百合の系図』母親の突然の死をきっかけに鬼姫伝説と自分の運命と戦う女の子のお話。これは相当コワイです。洋物に比べ、ジワジワくる怖さ…という感じ。『日本列島一万年』地元の自然を守ろうと戦う少女の話ですが…初期の作品だからかな?これはさすがにツッコミどころ満載すぎです。『みどりの仮面』両親を亡くしたビアンカが、優しいと思っていたおば一家の“仮面”に気付く話。人間不信になりますね。

2014/06/15

いさらこ

この本では初読。『黒百合の系図』『日本列島一万年』『みどりの仮面』表題作は単行本で既読。やっぱり鬼姫コワイね。日本列島~は開発による環境破壊に対するメッセージの強い作品。解説によると発表された時代の影響もあるみたいだけど、遺跡が見つかったから開発中止でなく、世論が動いてというところがリアルかな?でも遺跡も気になります。みどりの仮面は表紙を見て最近の作品かとおもったら本編の絵柄は古い。表紙だけ書きなおしたのかも。美内すずえにしては珍しく?お嬢様の主人公だけど…やっぱり不幸?『乗り越える』のが美内すずえかも。

2014/11/10

えびちり

表題作の「黒百合の系図」が、やっぱりホラー漫画としてトラウマでした。特に写真は怖かったなあ。「肩が重い…」と言葉が、時折自分も肩コリにつぶやいて、鬼姫が乗ってるのではないかとくすくす笑ったりしています、まあそれができるのは大人になったからだけど。黒百合の花から、己のルーツを探る旅。どーんとした人を驚かせるような怖さではなく、じんわりとした染み透るような印象的な怖さでした。

2017/08/16

陽子

この人の恐怖物は本当に怖い。しかもストーリーでグイグイ引っ張ってくる。読み始めたら止まらない。ちなみにうちの庭には黒百合があります。高山植物、北海道では売ってるし育ちます。

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