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本デアル

本デアル

本デアル

作家
夏目房之介
出版社
毎日新聞社
発売日
2009-05-28
ISBN
9784620319315
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本デアル / 感想・レビュー

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波多野七月

『本デアル』というタイトルからして、思わずツッコミをしたくなる。さらに序文の「とにかく本を読むのが遅い」の一言に、「そんじょそこらの、書評や読書エッセイとは訳が違う」という匂いがぷんぷんとただよってくる。コミックから吉本隆明、ヘッセに祖父である夏目漱石の書簡集。扱う作品のバラエティの豊かさは、さすが夏目房之介というべきか。祖父江慎さんの装丁やデザイン、さらに文字の組み方のセンスは流石。まるで、古き善き時代の活字文化を思わせる。手に取って読むよりも、目で味わいたい一冊です。

2014/12/13

ハヤシマ

普通のプロなら、こんな本文組版は決してしない。奇抜で独創的だが可読性を無視しているからだ。しかし、一流のプロしかこんな組版はできないだろう。というか、本当にこのまま出版してしまうところが非凡の証。まさに、私がこの本を手に取ったのは、本文組版のレトロモダンな美しさに惹かれたからである。デザイナー祖父江慎さんのお仕事。

2013/07/15

May

エッセイ側に寄った書評が多いかな。それも、著者にがっぷりと寄ったエッセイが多い。なので、ちょっと嫌になったりもする。あまりに筆者寄りの文章だと共感するのが難しいし、そもそもその本の魅力を伝えているわけではないから、何のために自分はこれを読んでいるんだろうと考えちゃうことがあるから。とはいえ、いくつか読みたくなった本があるので、結局のところ、著者に、勝ち負けでないことは先刻承知だが、負けたのであろう。思っているだけではなくて本当に読んで、本当に負けてやろうと思う。書評を読むたび、いつもそう思っていたりする。

2018/07/28

かーだ

夏目氏の書評はなるほどと思わされたり、思わず読んでみたくなったりで面白楽しいです。が、この本、決して読みやすいとは言えません(苦笑)

2010/01/23

睦月うさぎ

ひと昔、ふた昔前の文学好きならつい手にとってしまう装丁かと。内容は活字の本、それからマンガについての書評をまとめたもの。読みたいと思う本も数冊見つかりました。

2009/07/20

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