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どろんころんど (ボクラノSFシリーズ)

どろんころんど (ボクラノSFシリーズ)

どろんころんど (ボクラノSFシリーズ)

作家
北野勇作
鈴木志保
出版社
福音館書店
発売日
2010-08-10
ISBN
9784834025774
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ジャンル

どろんころんど (ボクラノSFシリーズ) / 感想・レビュー

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fukumasagami

ヒトのいなくなったどろんこの世界で目覚めたアンドロイドの少女と亀型ロボットはドロ人間のヒトデナシとともに自分たちを作ったヒトを探す旅をして、北野版ブラッドミュージックに至る。SFマインドあふれるストーリーを盛り上げる可愛いイラストとともに場面展開によって紙面を踊りだす活字の効果まで考えられた装丁も素敵。

2010/11/15

ぜんこう

本書の主人公は女の子の形のセルロイド(セル・アンドロイド)人形のアリス、そしてレプリカメの万年1号(カメリなどよりはるかに大きく高機能)、ヒトデナシの係長。 北野勇作さんの物語によく出てくるヒトがいなくなった泥だらけの地球に、ヒトデブソク解消のためのヒトデナシ。 途中まではアリスがこの世界を旅するような感じやったけど、最後のほうでヒトのゴトーさんがテレビに登場してから本を読みながら涙が浮かんできた・・・北野作品では珍しいパターン(;_;) 泥の正体ってそうだったんだ~!?

2019/07/07

面白かったです。どろんこになった地球での、アンドロイドのアリスとレプリカメの万年1号と、ヒトデナシの係長の冒険。人間がいなくなった理由はよくわかりませんでしたが、ヒトデナシたちの行動理由が、人間がいた頃の地球に戻したら人間が戻ってくるかもしれない、というのがいじらしくて切なくなりました。電車や地下鉄も不思議…いなくなったのは人間だけなのでしょうか。なんだかセピア色の切ないお話でした。ラストも好き。ずっと「どろんころんど」だと思ってたのですが、「どろんこ ろんど」なのかな?

2016/03/26

みんち

プチ北野勇作氏祭り・次は長編「どろんころんど」を読了。完全に順不同になってしまったが恐らくは「カメリ」と同じぐらいの時代かな? 「カメリ」ではそのままにされた世界の現状に、かなり深く突っ込んでいく物語。個人的には今まで読んだ北野作品の中で一番ドラマティックだと思う。というか、アリスが可愛いのでそれだけでも読んだ甲斐はあったかも(笑) 物語は遠い未来。ワンダーランド社に所属する商品プロモーション用のアンドロイド・通称「アリス」が長い長い待機状態の眠りから目覚めると、世界は見渡すかぎりの泥まみれになっていた。

2016/12/15

myc0

アリスと万年1号、ヒトデナシの係長の不思議な旅。なんて言ったら良いんだろ…とても不思議で、不安で、わくわくして、ちょっと寂しい旅だった。少女型自立式人工知能・アリスが目覚めた世界には、もう人間がいなかった。全てが泥に沈んでしまった世界で、人間の代わりを務めるヒトデナシたち。なぜ仕事をするの?なぜ食べるの?どこへ行くの?疑問に思う暇もなく押し流されていく。‘だってそういうものだから’。今あるものはなぜあるの、なんのため…分からなくなってくる。このままじゃいけない気がするし、このままでもいい気がする。不思議…

2019/01/04

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