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アルゼンチンババア

アルゼンチンババア

アルゼンチンババア

作家
よしもとばなな
奈良美智
出版社
ロッキング・オン
発売日
2002-12-01
ISBN
9784860520120
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アルゼンチンババア / 感想・レビュー

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nico🐬波待ち中

母を喪い途方にくれる娘とその父。ばなな流、喪失と再生のプロセスはやはり独特。古くて暗くて臭くて埃っぽくて、およそ快適な住まいではないけれど、浮世離れしたアルゼンチンババアの元で徐々に救われ、自分の居場所を創り上げていく娘と父。大切な人を喪って心にぽっかり穴があいた時、日常から離れて一休みすることも大切。「人は死ぬ瞬間まで生きている、決して心の中で葬ってはいけない」インパクト絶大なアルゼンチンババアからの尊い教えに胸いっぱい。涙ぐんだ後はちょっとだけ笑顔になれる、そんな心優しき絵本のような物語だった。

2019/02/16

どんぐり

高校生のみっちゃんのもとから消えてしまった石屋の父親と街はずれの朽ちたビルに住むアルゼンチンババアのホンワカした話(映画化もされている)。装丁が中島英樹、挿画・写真が奈良美智、版元が渋谷陽一のロッキング・オン。右ページに日本語、左ページに英語を配置し、日本語で読んで、英語でも読むことのできる贅沢でオシャレな本である。奈良美智の絵を見るだけでも楽しくなるかもしれない。

2020/11/07

優希

絵本のような印象の本です。英語と対訳なので読んでいてちょっと不思議な感覚になりました。淡々とした世界観ですが、不衛生な家やアルゼンチンババアことユリさんの雰囲気とか妙にリアルに感じられてきます。死が贈り物であり、自分の体を車のメンテナンスのように丁寧に扱うようになったという表現の世界がグッときました。

2014/09/21

竹園和明

大きな世界観に癒され、読み終わった途端に圧倒され。恥ずかしながら、よしもとばなな初読み。なるほど、世界に通ずる世界観を持った人なんですね。奇妙なタイトルに興味を抱き読み始めましたが、これは素晴らしい作品でした。人間の弱さと強い心を同時に描いており、要するにどちらも人間だという事と解釈。可愛い挿絵と美しい写真が挟まれている事も、この本そのものの価値を高めていると思いました。死は決して怖いものではなく、また父の達観した考え方に共感。その影響を与えたアルゼンチンババア偉大なり!。

2019/01/22

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

☆5.0 アルゼンチンババアが可愛い。奈良美智の描き下ろし絵画16点に撮り下ろし写真40点も素敵。とてもお気に入りの一冊。

2019/12/15

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