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日本宗教のクセ

日本宗教のクセ

日本宗教のクセ

作家
内田樹
釈徹宗
出版社
ミシマ社
発売日
2023-08-04
ISBN
9784909394910
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日本宗教のクセ / 感想・レビュー

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tamami

内田センセと宗教家釈徹宗さんの対談最新刊。内田センセの本は、怖いもの見たさという感覚でよく手にしているが、今回は素直に大変タメになった。それにしても、専門家の釈さんは兎に角、内田センセは宗教にも造詣が深く、一々頷くことばかり。内容的には、第三章「お墓の習合論」がいろいろ考えさせられた。センセと同年代の自分には、死者と関わる作法を教えてくれる年配者=大人というような話や、釈さんの「過去の他者」「未来の他者」の考え方にも同感する。血縁者以外の中間共同体が痩せている日本と言う指摘に、今やそれさえもと不安が募る。

2023/11/24

ネギっ子gen

思想家である内田と僧侶の釈による5回のトークライブを書籍化。神仏習合など多岐にわたるテーマを語り合う。【古いものも、ずっと残る】釈:<世界を見渡しますと、例えば仏教でいうと、密教が勃興すると、それ以前の仏教が密教に追いやられてしまって密教一色になったりします。南方のほうでも、かつては大乗仏教各派あったのですが、今はほぼ上部座仏教画が占めています。/キリスト教文化圏だと、もともとあった土俗宗教はなくなっていくんです。でも日本は、ひとつの宗教がものすごく拡大して力を持っても、今までのものも消えずにある>と。⇒

2023/12/18

Twakiz

自分にはまったく思いもよらないような話題や考え方がポンポン出てくるのが内田先生の本の常である。住職で宗教学者の釈先生との対談本。知らないことだらけ!「日本人はクリスマスを祝ってお寺で除夜の鐘をついて、神社へ初詣に行く」でもそれが日本人の宗教観出会って良いような気がする。「宗教的なセンス」はどれだけ信心深い行動をしているか、とはちょっと別のことであり「異界とのチャンネル」や目に見えないもの(神社に入ると空気の粒が違う!といようなこと)をいかに感じ取れるかといった身体感覚の問題だという指摘にはなるほど。

2024/01/06

ryohjin

あとがきに「釈先生が「ちゃんとした話」をして、僕(内田樹氏)が「突拍子もない話」をする」とあるように、日本の宗教をめぐるお二人の対談がテンポよく展開しています。夕日の宗教性を語り、金剛組と聖徳太子信仰にふれ、政教分離を考え...幅広く関心を向けて対談が進み、宗教を考える多くのヒントを受けとることができます。終わり近くで宗教的な成熟・未成熟の目安ついて「他者の宗教性・信仰に対して鈍感ではない」「自分の信仰の加害者性に自覚的」なことと挙げて、宗教的なセンスの問題としています。心にとどめておきたいと思います。

2023/09/19

Tenouji

聖徳太子信仰は面白そうだ。

2023/10/01

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