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ドライブイン・真夜中 (100min.NOVELLA)

ドライブイン・真夜中 (100min.NOVELLA)

ドライブイン・真夜中 (100min.NOVELLA)

作家
高山羽根子
出版社
U-NEXT
発売日
2023-07-07
ISBN
9784910207858
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ドライブイン・真夜中 (100min.NOVELLA) / 感想・レビュー

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ケンイチミズバ

近所のコンビニで働くカルキさんは日本人よりもはるかに 優秀だと感じることがある。いや、むしろ日本人大丈夫かと思うこともある。この作品の私は日本語では口にすることが憚られる名前のようで質の悪い客によく絡まれてしまう。ジム・ジャームッシュの映画でドイツ人の客から名前はヘルムートだよと言われたタクシー運転手が、お前は帽子なのかと爆笑するシーンもあった。迫害や弾圧から逃れ日本では死なない程度には生きていられる私。迫害や弾圧よりはましな程度の差別や制約に耐える私。ある出来事を境に生きがいという光が私にも見えて来る。

2023/07/26

クプクプ

高山羽根子さんの本は初めて読みました。この本は電子書籍を紙の本にした作品です。SNSや移民の問題、「セイカツシャ」と「ヒョウゲンシャ」など、見事にひとつの世界が出来上がっていました。私もサラリーマンから、表現者になりたいと、たまに考えるので、著者の狙いは、良いとおもいます。ただ、面白すぎて、高山羽根子さんに、心を支配されてしまいそうなので、私はけっして再読はせず、この本とは距離を置こうと思いました。取り扱い要注意の作品。

2023/07/20

fwhd8325

140ページあまりの短編ですが、ゾクゾクします。高山さんは相性のいい作家さんで今回も期待を裏切りません。もう目の前にある近未来であり、おそらく、似たような社会が待っていると感じさせる。恐怖に近い感情なのですが、それすらも体験として身体に入ってくるようです。

2023/09/10

とよぽん

高山羽根子さん、すごい!「この国」という呼び名で、近未来の日本を移民の視点で描いている。フィクションという方法を使わなければ書けないことだと思った。「この国」の矛盾、冷たい精神性。祖国を脱出して「この国」に移民として生活の場を求めたのに、数々の制限を与えられて生きるのは幸せとはいえないだろう。「ボードゲームのボード返し」のたとえが印象的だった。国境、人種や民族、国家、社会、人権、連帯、いろいろな要素を中編の作品にちりばめつつ、結末へ。表紙の装画が女性と何を描いたものか、後半になってようやくわかった。

2023/08/19

かず

★★Audible。途中挫折。

2023/12/21

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