悪魔からの挑戦状!? 絶対深夜に読んではいけない飯テロ系グルメ漫画のおすすめ5選

マンガ

更新日:2018/12/21

「飯テロ」とは、食欲を刺激する料理や食べ物の画像をweb上にアップし、見る者を空腹感で悶えさせるというテロ行為。内容や時間帯によってそのインパクトには幅があるだろうが、深夜帯の飯テロは破壊力が高く、大変罪深い。

「いっそのこと、深夜にスマホを覗かなければ、飯テロに遭うこともないのではないか。そうだ、それが一番だ!」と思ったそこのあなた、油断は禁物だ。なぜならば、飯テロはネット上だけで行われているのではないからだ。本稿では、厳選された「飯テロ系グルメ漫画」を5作紹介させて頂きたい。

■美少女が汗を垂らしラーメンを啜る、破壊力抜群の飯テロ漫画

『ラーメン大好き小泉さん』(鳴見なる/竹書房)

 主人公のクールで無口な美少女転校生・小泉さんが、誰もが知る有名店や、密かに行列のできている名店、珍しい趣向のお店などさまざまなラーメン店を訪れ、そのラーメンの魅力を存分に伝えてくれる。2015年に早見あかり主演でTVドラマ化された際には、作中に登場する実在の人気店で撮影が行われ、本物の店員が出演したことでも話題になった(放送時間帯はもちろん深夜)。

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 飯テロの王道メニューである「ラーメン」と、それをおいしそうに食べる「美少女」。最高の組み合わせを存分に味わって頂きたい。

特集「グルメ漫画」

■アラサーOLが、がっつりジューシーな肉を頬張る! 飯テロ漫画に元気をもらう

『肉女のススメ』(小鳩ねねこ/少年画報社)

 主人公は、仕事にも恋愛にも必死なOL狼谷花子(かみやはなこ)、27歳。「食べ方がちょっと汚い」「肉ばっか食べるし」と、婚約者にフラれてしまった花子は、「肉断ち」をしておとなしく毎日を送っていたが、仕事の忙しさもあいまってストレスはMAXレベルに。

 そんな花子は、ある日肉断ちに耐えられなくなり、残業後に上司の前で思い切り肉を頬張ってしまう。「切った傍からあふれる肉汁」「こぼす前に食べる!!」「手がとまらない~」…と恍惚の表情で肉にがっつく花子を見た上司の反応は?

 本作で、めくるめく官能と痛快な食べっぷりを楽しみ、エナジーチャージして頂きたい。

■広告会社男子寮で夜な夜な行われる「男子会」! ふるまわれる料理とは?

『広告会社、男子寮のおかずくん』(オトクニ/リブレ)

 主人公は、広告代理店で働く西尾和(にしおかず)、通称「おかずくん」。男子寮に住むおかずくんの楽しみは、同じく寮生活を送る同僚たちと、持ち寄りで一緒に食べる「男子会」だ。おかずくんを含めた4名のメンバーの間では、おかず、汁物、ご飯、はし休め、といった役割分担がされており、メンバーゆかりの地方色が反映されたメニューが食卓を彩る。

 持ち寄る料理がどれもおいしそうなのはもちろんのこと、忙しい社会人でも負担が少なく作れるような時短メニューもあり、レシピも紹介されている。料理だけでなく、おかずくんたちの仕事ぶりや人間模様にも注目だ。そんな本作は2019年1月からドラマ化が決定。放送時間帯はこれまた深夜。ますます目が離せない作品だ。

■高校生にして暴力団組員、でも家に帰れば“お料理男子”! ギャップ萌えの任侠系飯テロ漫画

『紺田照の合法レシピ』(馬田イスケ/講談社)

 主人公は暴力団「霜降肉組」の新人組員、紺田照(こんだてる)、なんと高校3年生。その名の通り、彼が任侠道のほかに心血を注ぐのは食事の献立、そして「お料理」だ。

 四六時中料理のことを考えている彼は、“キレた若頭が舎弟を殴りまくる場面”や“破産した女社長への借金の取り立て”といった日常(一般市民にとっては非日常なのだが)のあらゆる出来事から献立の着想を得て、料理を実行する。その料理は「シャキシャキもやしのミートグラタン」「レンコンのピリッと明太はさみ揚げ」など、どれも身近な材料を使ったものばかり。コワモテ任侠と、作る人・食べる人の両方に寄り添った家庭料理とのギャップも、ぜひ味わって頂きたい。

■「深夜だけど食べちゃいなよ?」 非情な悪魔がトドメを刺す、飯テログルメ漫画

『今宵の悪魔定食』(橋本智広/芳文社)

 深夜に食べるこってりした料理は、体に悪いとわかっていてもおいしい。控え目に言って最高だ。その「カロリーの高さ+食べている時間帯」からくる背徳感が、絶妙なスパイスとなり、食事を一層おいしくしてくれるのだ。

 本書では、そんな“悪魔メニュー”が、作者夫妻のコミカルな日常会話にのせて次々と繰り出される。「サバ納豆キムチ丼」「油そば」「極盛り生クリームフレンチトースト」といった悪魔たちは、おいしいだけでなく作りやすいので、深夜に料理するハードルまで下げてしまう。まさに最強飯テロ漫画である。

 あなたがこのおすすめ紹介を読んでくれている間にも、今もどこかで飯テロは起きている。うっかり飯テロの流れ弾に当たってしまった人も、このおすすめマンガを手に取り自分から飯テロに突入していくような人も、流れに身を任せて食べたいものを食べたい時に味わってみてはどうだろう。我慢しないこともごちそうのひとつなのだ。フフフ…。

文=水野さちえ