『MOZU』原作者が語る、本とカレーの意外な共通点
『MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~』原作の『百舌の叫ぶ夜』(逢坂剛/集英社)
TBS×WOWOWの共同制作で話題のドラマ『MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~』。原作『百舌の叫ぶ夜』の著者である逢坂剛は、神保町に事務所を構え、古書と食に精通することでも知られている。『ダ・ヴィンチ』7月号の巻頭を飾る異色の「本VS.カレー」特集では、「4食連続でカレーを食べたこともある」という逢坂さんお気に入りの「ボンディ」にて、その魅力をインタビュー。本とカレーのかかわりとは?
「神保町には180軒以上の古書店があるんだけど、どの書店もそれぞれ専門が違うから共存できている。それと同じで、カレーもいろいろなタイプの店があるから、決して飽きることはないんですよ」
そう言う逢坂剛さんのお気に入りは、欧風カレーの老舗「ボンディ」。逢坂さんと同い年の初代店主が、フランス修業で培った技術をすべてカレーに注ぎ込み、36年前に開店した。チーズのかかったライス、ブラウンソースを基調としたまろやかでこくのあるソース、そしてバターと一緒にまるごと出てくるアツアツのジャガイモ…