「墓守り」をテーマにした異色ライトノベル。閉鎖的な墓地が舞台のダーク・ファンタジー!
ライトノベルから、学園やコメディや剣や魔法を取ったら、なにか残るの? →残ります。ダーク・ファンタジーへようこそ! 舞台は人里離れた、巨大な館に隣接する共同墓地。 主人公の少年ムオルは、強制労働で「墓穴掘り」として墓地に囚われ、そこで「墓守り」の美少女メリアと出会う。少年は脱走を試みるうちに、墓地に埋葬されるおぞましい怪物の秘密を知ってしまい…。 シンプルかつ丁寧に作りこまれたファンタジー系ライトノベル。 話の展開は地味なほうなのですが、墓地という舞台設定と、主人公が屈強な元歩兵という点が、近年の流行とは一線を画していて良かったです。 「ヘルメットを被った少年が色白の少女と出会って脱走しようとする」様子から、とあるゲームのテレビCMを連想して、読んでいて綺麗にイメージできました。表紙の美少女メリアが手に持っている、あるモノにも注目です。 登場人物と場面の種類が少ないので、「これ誰だっけ?」とストーリーを戻り読みする必要がなく、電車移動中やラーメン屋さんの待ち時間に、ちょこちょこ読んでもサクサク進むことができ…