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「川上弘美」のレビュー・書評

母からの突然の提案は「夜のドライブ」―母と娘の穏やかなる時間を描き出す

母からの突然の提案は「夜のドライブ」―母と娘の穏やかなる時間を描き出す

母と娘の関係は、時に密になりそして、時には疎遠になりながら、独特の親密さと遠慮を持って、続いていくものなのではないでしょうか? 娘が幼い時や、娘に子供ができ、母親がおばあちゃんになった時など、「お母さん」や「おばあちゃん」という、“役割”が与えられているときは、その関係は、その“役割”にある程度そったものとなるのですが、40才を過ぎた独身の娘といくぶん年老いた母という2人には、そんな“役割”が与えられない分、2人の関係は、バランスの取り方が難しいものとなるのかも…

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蛇が母になって部屋にやってくる、不穏な気配に満ちた謎物語

蛇が母になって部屋にやってくる、不穏な気配に満ちた謎物語

「蛇を踏む」は、たいそう面白い小説なのである。ただし、「笑っていいとも」かなんか見ながら「明星一平ちゃん」をすすったそのまんまの気分でダラダラ読み始めたりすると、なにがなんだかさっぱり分っからねえ事態に陥るので要注意ではあるのだ。 なにを準備すればいいかというと、日常的な言葉の論理というかね、たとえば大人は子供より年取ってるとか、海は魚より大きいとか、石とか砂利は食べられないとか、そういうふつうに暮らすときに必要な知恵、常識、正しい生理感覚、これまず全部捨て…

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