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「村上龍」のレビュー・書評

村上龍が71歳で迎えた新境地『ユーチューバー』。グロテスクな性描写や毒気はなくとも心地よい「文体」の魅力

村上龍が71歳で迎えた新境地『ユーチューバー』。グロテスクな性描写や毒気はなくとも心地よい「文体」の魅力

賛否両論の問題作、という声もある小説だ。なるほど、村上龍『ユーチューバー』(幻冬舎)は、毀誉褒貶の分かれる小説ではあるだろう。かくいう筆者も掴みどころのない鵺(ぬえ)のような文体に、正直、最初はたじろいだ。だが、精読するうちにその印象は変…

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世界への新しい感触をもたらす画期的な小説

世界への新しい感触をもたらす画期的な小説

実を言えば僕は村上龍の美学は好きではないのだ。だけど、この「限りなく透明に近いブルー」だけは物凄い力で「読まされて」しまった。ページの奥から目玉を引っぱる見えない糸が出ているみたいに、活字から目が離れなせなくなったことを白状したい。 舞台は…

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