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村上龍

職業・肩書き
作家
ふりがな
むらかみ・りゅう

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

1952年長崎県生まれ。武蔵野美術大学中退。76年に『限りなく透明に近いブルー』で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。代表作に『コインロッカーベイビーズ』『イン ザ・ミソスープ』『共生虫』『半島を出よ』『歌うクジラ』など。

受賞歴

最終更新 : 2018-06-08

1976年
『限りなく透明に近いブルー』第19回群像新人文学賞
1976年
『限りなく透明に近いブルー』第75回芥川賞
1981年
『コインロッカー・ベイビーズ』第3回野間文芸新人賞
1996年
『村上龍映画小説集』第24回平林たい子文学賞 小説部門
1998年
『インザ・ミソスープ』第49回,平成9年度読売文学賞 小説賞
2000年
『共生虫』第36回谷崎潤一郎賞
2005年
『半島を出よ』第59回毎日出版文化賞
2005年
『半島を出よ』第58回野間文芸賞
2010年
『歌うクジラ』第52回,平成22年度毎日芸術賞 小説I部門
2011年
『歌うクジラ』ダ・ヴィンチ電子書籍アワード文芸部門賞

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『限りなく透明に近いブルー』(村上龍/村上龍電子本製作所)

はじめまして。 芸人活動を細々と続けながら、文学系のYouTubeをしています斉藤紳士という者です。 今まで数々の小説を読んできた僕がオススメする作品を毎回取り上げていきたいと思っています。 まずは、現代作家の中で最重要でありながら常に新しい分野に挑戦し、動き続けている作家・村上龍さんの作品を紹介します。

 

村上龍のデビュー作『限りなく透明に近いブルー』は発表当時、その内容の過激さ・衝撃度で話題になった。 群像新人文学賞を受賞し、この作品が世に出たのが1976年。 どっぷりオジサンの僕が生まれる前の話なので、相当昔の話である。 だけど、作品から発せられる瑞々しい熱量は令和の現在でも色褪せていない。 発表当時は今のように情報が氾濫している時代ではなかったので「若者の実態」を大人たちが知るのはテレビや雑誌の片隅にあるわずかな情報しかなかった。 しかもこの作品で描かれているのはもっと退廃的でもっと非道徳な常道から外れた若者たちだったので、当然大人たちは知り得ない「若者の実態」だった。 …

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“AiLARA”ビール瓶投擲事件の真相!それは中上健次の「ボブ・マーリーをかけろよ、コージ!」のひと言が始まりだった

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【謝罪座談会】中上紀×「AiLARA」DJコージ・古田そのみ・泉美木蘭

『タクシーガール』(梁石日&中上紀/バジリコ) 『AiLARA「ナジャ」と「アイララ」の半世紀』(アイララ、泉美木蘭編著/Echelle-1) 『中上健次全集 1』(中上健次/集英社)

 それは唐突に始まった。

 梁石日との共著『タクシーガール』を上梓したばかりの作家・中上紀は、あるパーティーで親しい人たちと談笑していた。するとその場にいた人から「そういえば中上健次さん、新宿二丁目にある『AiLARA(アイララ)』で……」という話が飛び出した。父で作家の中上健次が新宿界隈の酒場という酒場で喧嘩をしまくっていた話は知っていたが、「AiLARA」の名はこれまでに聞いたことがない。中上が「父が何かしました?」と聞くと「ビール瓶を投げて、お店の人にケガをさせたことがあるらしいよ」と…。初めてその話を耳にした中上は「それはなんとしてでも謝りに行きたい!」という強い思いを抱いた。

 程なくして、中上はようやく現場となった「AiLARA」の扉を開いた……

賑わうAiLARA(photo by M…

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希望、絶望、停滞、衰退、サバイバル…そんな言葉にはもう飽きた。“消耗品”となる男たち。村上龍的現実との付き合い方

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『星に願いを、いつでも夢を』(村上龍/ベストセラーズ)

 いじめ、格差社会、若者の貧困、ブラック企業…今の日本の社会は私たちの心を蝕む問題が山積している。一流の大学を卒業して一流の会社に入っても、将来の絶対的な保証 があるわけではない。いわゆる「いい時代だった」といわれた頃やバブルの熱狂を知らずに育ってきた若者たちは、自分たちがめざすべき姿を思い描くことができず、保守的で内向きになってしまいがちだというが、無理もないことなのかもしれない。

 『星に願いを、いつでも夢を』(村上龍/ベストセラーズ)は、そんな停滞した社会を、モノローグをつぶやくように静かに、かつ鋭くバッサリと斬る。著者の村上龍氏が1980年代から続けているエッセイ「すべての男は消耗品である。」シリーズの15作目だ。過去のシリーズでは、女のこと、SEXのこと、音楽や映画などで著者の興味が深かったキューバのことなどをテーマとし、ここ数年は政治や大手既成メディアに対する批判を書いてきた。

 村上氏はデビュー当時から「庭にウグイスが来た」みたいな日常的エッセイは書かないようにしようと思ってきたが、…

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村上龍×坂本龍一「日本の伝統行事、世界で語れる?」大人たちを魅了する”バイブル”登場!

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『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』(村上龍ほか/講談社)

 「この絵本は、わたしたちが美しい伝統的な行事を持っていることを確認するために作られた。この本で紹介した伝統的な行事は、わたしたちすべての日本人が、すでに広く平等に持っている無形の財産だ」――序文から村上龍さんの熱いが伝わるのが『日本の伝統行事 Japanese Traditional Events』(村上龍ほか/講談社)だ。日本の風習や伝統行事を1月の正月から12月の年越し・大晦日まで順に並べ、イラストと写真で紹介したものである。

 本書は、村上さんの生い立ちを交えながら、行事やしきたりについて解説しているのが特徴である。例えば、1月にある正月では「子どもの頃、祖父から、正月とは、単に新しい年を祝うものではなく、『年神・歳人』と呼ばれる神が各家に来訪するのだと教えられた」とある。ちなみに村上さんの子どもの頃とは、1950年代後半~1960年代前半、日本が高度成長期を迎えた時期である。子どもの頃、長崎県の佐世保に住んでいた村上さんにとって、年末になると…

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「半沢直樹」の池井戸潤作品が2作ランクイン! 4月スタートドラマ 原作小説売上ベスト5

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 『2014年はこのドラマがくる! 1月からの新作ドラマ 原作小説売上ベスト5』というランキング記事で1位に輝いた、テレビ東京『三匹のおっさん』は平均視聴率12・6%を記録。同局で放送された1989年以降の19~23時のドラマ(時代劇を除く)の中で過去最高の視聴率をたたき出した。次のクールも小説を原作にしたドラマが多く、『半沢直樹』の原作となった池井戸潤原作のドラマが2作も登場し、注目作が盛りだくさんだ。という事で4月スタートのドラマの中から原作小説を売上順に紹介しよう。 ※ランキングは2013年4月1日~2014年3月19日 日販 WIN+調べ

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注目の新刊 『村上龍と坂本龍一 21世紀のEV.Café』 ダ・ヴィンチ2013年6月号

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20世紀末、二人の「龍」が各界からゲストを迎えて鼎談・対談した幻の「EV.Café」シリーズが30年ぶりに復活。2012年に行われた語りおろし対談なども収録して単行本化された。21世紀に向かう日本の歩みと、3・11を経た私たちが進むべき道を鋭く俯瞰する。

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『13歳のハローワーク』から『55歳のハローライフ』へ 村上龍の新境地となる最新小説

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 デビュー作『限りなく透明に近いブルー』(講談社)以来、常にセンセーショナルな作品を発表し続けてきた村上龍が、2003年に  子どもに『13歳のハローワーク』(幻冬舎)を発表したときは、多くの人が驚いたはず。ちょうどニートが社会問題化していた頃で、「仕事ってなに?」という若年層の問いに対し、日本を代表する作家が答えた職業ガイド本として新鮮だった。「○○が好き」という好奇心に応じて514種類の職業を紹介し、130万部を超えるミリオンセラーとなった。

 そして先ごろ、  子どもに『13歳のハローワーク』と対になるかのようなタイトル『55歳からのハローライフ』(幻冬舎)が出版された。こちらは職業ガイド本ではなく、地方新聞に連載された5遍の中篇からなる連作小説。注目すべきは、人生の折り返し点を過ぎた50代にスポットを当てていることだ。

 若者たちが自分の人生を費やすに値する「ワーク(仕事)」を探し求めるのに対し、本作では人生のセカンドステージとなる「ライフ(生活)」探しがテーマとなる。50代というと、そろそろ仕事の引退も見えはじめ、老後をいかに過ごすかを考…

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福田麻由子「夢を見ているように、感情の流れに身を任せる。読書はそんなひと時を楽しめる大切な時間」

福田麻由子「夢を見ているように、感情の流れに身を任せる。読書はそんなひと時を楽しめる大切な時間」

毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある1冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、現在、ドラマ『未来日記-ANOTHER:WORLD-』に出演中の福田麻由子さん。純文学小説が大好きという彼女の、読書のこだわりについて聞いてみた。

「やっぱり紙で読むのが好きですね」

と、取材時に持参してくれた村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』をパラパラと開きながら、彼女は楽しそうに話す。

「白い紙に縦書きで書かれた文字を追うのが大好きで。 それと、これは完全に気持ちの問題なんですが、 どの作品でも最初に買ったものだけを ずっと読み続けたいんです。 たとえば、この小説も少し前に 上下巻を1冊にまとめた新装版が出ましたが、 私にとっては、上下巻に分かれたものじゃないとダメ。 それ以外の厚さや大きさになってしまったら、 私の中ではそれはもう別の作品なんです(笑)。 だから、今持っている本がボロボロになっても 絶対に買い直すことはないですね。 あ、でも、『コインロッカー~』の新装版には 金原ひとみさんの解説が載っていて…

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「村上龍」の本・小説

新装版 限りなく透明に近いブルー (講談社文庫)

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作家
村上龍
出版社
講談社
発売日
2009-04-15
ISBN
9784062763479
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無趣味のすすめ

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作家
村上龍
出版社
幻冬舎
発売日
2009-03-26
ISBN
9784344016613
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寂しい国の殺人

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作家
村上龍
出版社
シングルカット社
発売日
1998-01-20
ISBN
9784938737337
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村上龍映画小説集

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作家
村上龍
出版社
講談社
発売日
1995-06-01
ISBN
9784062076609
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エクスタシー (集英社文庫)

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作家
村上龍
出版社
集英社
発売日
1995-04-13
ISBN
9784087483321
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魔法の水 (角川ホラー文庫 402-1 現代ホラー傑作選 第2集)

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作家
村上龍
出版社
KADOKAWA
発売日
1993-04-01
ISBN
9784041586068
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共生虫 (講談社文庫)

共生虫 (講談社文庫)

作家
村上龍
出版社
講談社
発売日
2003-03-14
ISBN
9784062736961
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村上龍自選小説集 全8巻・全巻セット (村上龍自選小説集)

村上龍自選小説集 全8巻・全巻セット (村上龍自選小説集)

作家
村上龍
出版社
集英社
発売日
2001-09-17
ISBN
9784087749045
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