読書嫌いの子供だった大島美幸がドハマリしたエッセイ集
読書嫌いの子供だった大島さんが初めて自分で選んで読んだ本、それがさくらももこのエッセイ集『もものかんづめ』だ。 「中学校の課題で本を一冊読まなきゃいけなくて、手に取ったのがこの本でした。『ちびまる子ちゃん』のファンだったから、その作者の書いた本なら読めるかも、くらいの弱気な動機で」
ところが、読み始めるとあまりのおもしろさにすっかりハマり、『さるのこしかけ』や『たいのおかしら』など続くエッセイ集もほとんど読破した。 「だから、私に読書の楽しさを教えてくれたのはさくら先生なんです。この話を6年ほど前にテレビでしたところ、当のさくら先生がご覧になっていて、なんとお礼の手紙をくださった。『そんなふうに言ってもらえて、本当にうれしいです』って」
それ以来、一年に一度はお家にお邪魔して食事をご一緒するようになったとか。 「さくら先生って、とても優しくて気さくな方なのに、時々びっくりするぐらい辛口で(笑)。でも的を射た言葉だから観察眼の鋭さに『なるほど』と感心してしまう。以前、エッセイ本を出した時に目指したのはそんなさくら先生のスタイルでした」
とはいえ…