松村沙友理さんが選んだ1冊は?「友人の恋バナを聞いているようなリアルさ。男性側の感想も聞いてみたくなります(笑)」
※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年6月号からの転載になります。
毎月3人の旬な有名人ゲストがこだわりのある一冊を選んで紹介する、ダ・ヴィンチ本誌の巻頭人気連載『あの人と本の話』。今回登場してくれたのは、松村沙友理さん。 (取材・文=倉田モトキ 写真=booro)
「別れやすれ違い、浮気や不意に訪れるトキメキ―。いろんな恋愛が短いエピソードで描かれていて、どれもが友人との恋バナで耳にしそうなリアルなものばかりなんです」 松村さんがお薦めするのは、知人のSNSで知ったという『トーキョーカモフラージュアワー』。「女性目線で描かれた内容が多いので、男性が読むとどんな感想を持つのか、ちょっと知りたくなりますね」と笑う。 「第1話のカップルのエピソードで心をつかまれました。女性は彼氏の言動に不満を持ち始めているのに、同じ空間を共有している男性は“俺って幸せだな“とぼんやり思っていて。物語はそこで終わっているんですが、きっとこのまま心に距離が生まれると、女性は別れ話を切り出し、男性は突然の言葉に戸惑うんだろうなって想像したり。そうした余韻を楽しめる…