「天空の城ラピュタ」の目玉焼きパンをつくってみた! 夏休みにぴったりな、子どもと楽しくジブリごはんが作れるレシピ本

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公開日:2023/8/21

子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 天空の城ラピュタ
子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 天空の城ラピュタ』(スタジオジブリ:監修、主婦の友社:編集/主婦の友社)

 みなさま、長い夏休みをどう過ごしていますか? 信じられないほど暑い毎日。外に遊びに行くこともままならず、何をしたらいいか困っている方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが『子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 天空の城ラピュタ』(スタジオジブリ:監修、主婦の友社:編集/主婦の友社)。スタジオジブリの名作「天空の城ラピュタ」に登場する料理や作品の世界観にインスピレーションを受けたオリジナルの料理を、小学生くらいの子どもと一緒に作れるように丁寧なレシピで紹介した1冊です。

 我が家は小1長男と幼稚園の年中次男のふたり兄弟。早速お兄ちゃんに料理を作ってもらおうとしましたが、実は「天空の城ラピュタ」を観たことがありませんでした。でも、観たことのない子でも大丈夫! この本には「天空の城ラピュタ」のお話もしっかり載っています。

 すべての漢字にふりがながふってあり、ひとりで読めるようになっているのも素敵なポイント。我が家では読んでいたら実際に観てみたい!となりレンタルショップまでお散歩に行くことに。夕飯準備の時間だけでなく、日中の予定も決まってしまいました。素晴らしい!

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 本編視聴中も、兄はもちろん1時間以上の作品は大体途中で飽きる次男も「これさっき載ってたごはん!」とすっかり夢中に。途中休憩を挟みつつ楽しく観ることができました。

 そしていよいよごはんの準備をすることに。「目玉焼きパン」と「ドーラの食べたかたまりハム」作りに挑戦します!

「ドーラの食べたかたまりハム」はあの「40秒で支度しな!」で知られるかいぞく船の女船長・ドーラがナイフを刺して豪快に噛み千切るハムのこと。ジブリ作品に出てくる大きなお肉は本当においしそうで、観ているとお腹が空きますよね。

子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 天空の城ラピュタ

 本来ならばハーブ入り岩塩などを擦り込んで一晩置く必要があるのですが、絶対一晩待てない子どもたちのために、作品を観る前に下準備だけしていました。長男はお肉に触るのが初めてだったため、ちょっと戸惑いつつもしっかり揉みこんでくれました。

子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 天空の城ラピュタ
© 1986 Studio Ghibli

 続いて作る「目玉焼きパン」は、かいぞくや軍服を着た将校と黒めがねの男たちから逃げるシータとパズーが洞窟の中で食べたもの。とろっとした目玉焼きがとてもおいしそうで、覚えている人も多いのではないでしょうか?

子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 天空の城ラピュタ
© 1986 Studio Ghibli

 実は目玉焼きが得意料理の長男。フライパンから食パンに載せる時だけ手伝いましたが、他はほぼひとりでできました。本書には食パンの作り方も載っているので、もっと大きくなったら食パンから作ってみるのもよさそうです。

子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 天空の城ラピュタ

 そうしている間にハムも完成! これにサラダを足せば立派な本日の夕飯のできあがりです。「目玉焼きパン」はいい具合に黄身がとろとろ。いつもより少ない味付けで物足りないかな?と思いきやふたりとも「おいしい!」とご満悦。観たばかりの作品に登場したものが食べられるということが最高の調味料のようです。「ドーラのかたまりハム」も意外と味がしっかりついていておいしく食べることができました。お兄ちゃんは「ドーラみたいにかじりついてみたい!」というので、かなり厚めに切って、ナイフではなくフォークに刺して再現。普段私が作るごはんはあまり食べない次男も、「TVで観た&お兄ちゃんが作った」という付加価値がついたからかいつも以上に食べてくれ、とっても楽しいごはんになりました。

 本書には「天空の城 ラピュタ」に登場する料理のレシピだけではなく、作品に出てくる飛行石をイメージした「飛行石のこはく糖」やドーラの髪型をイメージした「みつあみパン」といったオリジナルレシピも多数紹介されています。

子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 天空の城ラピュタ
© 1986 Studio Ghibli

子どもりょうり絵本 ジブリの食卓 天空の城ラピュタ
© 1986 Studio Ghibli

 そして、すべてのレシピに難易度が〈かんたん・ふつう・むずかしい〉の3段階で記載されているので、料理経験があまりない子から「料理が好き!」という子まで、幅広いお子さんが楽しめる&長く楽しめる一冊です。またかいぞくたちが乗るタイガーモス号の調理場を詳しく紹介するコーナーもあり、大人も楽しく読めました。

 調理工程をまとめれば自由研究にもなりそうで、一冊で二度も三度もおいしい本書。これまでに同じ「子どもりょうり絵本シリーズ」から『ジブリの食卓 となりのトトロ』『ジブリの食卓 アーヤと魔女』も発売されているので、ぜひたくさんのジブリごはんを作ってみてください!

文=原智香

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