人生の1冊の絵本 (岩波新書 新赤版 1828)
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人生の1冊の絵本 (岩波新書 新赤版 1828) / 感想・レビュー
KAZOO
柳田さんの絵本に関する本はいくつか読んできましたが、コンパクトにまとめられた本が岩波新書から出ました。以前に柳田さんの本に触発されて年寄りの私も絵本を毎月1冊くらいは投資してきました。この新書では150冊くらいの本が8つの分野に分けて紹介されていてしかも絵本の表紙もあります。私もまだまだ読んでいない絵本が数多くあります。
2020/03/13
ルピナスさん
読友さんお勧めの一冊。驚きました。絵本は随分読んできたと思っていましたが、殆どの絵本を知りませんでした。私が選んだ本は、子供の世界を明るく拡げようという内容が多かったかもしれません。本書は、読み手が大人であろうと子供であろうと関係なく、人が生きていく上で直面する問題を真摯に扱い心の奥深くに訴える本が多く選ばれています。「忙しくても、毎日20分は絵本や童話を読むライフスタイルを身につけるように心がけてはどうか。その日常を積み重ねていくなら、幼い頃の無垢な感性を取り戻し」という柳田氏のメッセージ、実践中です
2023/07/02
trazom
航空機事故などを鋭く追及するノンフィクション作家の柳田邦男さんは、次男の悲劇を経て、心の問題や死生観を語るようになられた。透徹した鋭く冷静な目と、人の痛みの分かる優しい心を併せ持った柳田さんに深い尊敬を覚えていたものだが、そんな柳田さんが、最近は、絵本についての著作を重ねておられる。この本には、150冊の絵本が紹介されているが、柳田さんのスタンスは明快である:「大人こそ絵本を読もう」「絵本は、哲学や文学と並ぶ独自の表現ジャンルなのだ」。殺伐としたコロナ禍の時期だからこそ、柳田さんの思いが心に深く響く。
2020/04/16
momogaga
大人向けの絵本解説集。最近読んだ『きょうは、おおかみ』も、もちろん紹介されています。人は何を求めて旅に出るのか、の項で紹介されている『オレゴンの旅』を読みたくなりました。
2024/02/26
ネギっ子gen
現代における「生と死」「いのちと言葉」「ココロの再生」をテーマに、事故・病気などについて執筆を続ける著者が、絵本の深い可能性に注目し、世界各地の150冊ほどの絵本を紹介する新書。「あとがき」で、<絵本は文章の理解力がまだ発達していない幼い子どものために絵で言葉を補っている本だと思いこんでいる人が多い。だが、違う。絵本は、子どもが読んで理解できるだけでなく、大人が自らの人生経験やこころにかかえている問題を重ねつつ、じっくり読むと、小説などとは違う独特の深い味わいがあることがわかってくるものだ>と。確かに。⇒
2021/06/23
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