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閉ざされて (角川文庫)

閉ざされて (角川文庫)

閉ざされて (角川文庫)

作家
篠田真由美
藤田新策
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2012-09-25
ISBN
9784041004845
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閉ざされて (角川文庫) / 感想・レビュー

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スカラベ

舞台は「函」館山の裏側に建つ雪華荘。物語は、そこに籠りひっそりと暮らす藤吉汀(みぎわ)の手記という形で語られる。病に伏せ看護を受ける宝石商の父の遺産を巡り、後妻やその娘との確執、兄の失踪の謎を経て、衝撃のラストが明かされる。途中の展開は説明的な文章が多くやや冗長なところもあり読むスピードは上がらなかった。真相はとても鬱屈として、心が暗く薄い膜に覆われ閉ざされてしまうような印象。読後感は良くない。筆者があとがきで書いてるように、語り手の手法をとる限り、物語は主観という小さな「函」に閉ざされてしまうのだろう。

2017/11/04

カムイ

この作家はある女性に薦められ読んだのがあれから20年前(大分古い話です😅)彼女の作品には建築をめぐるミステリー作品がいくつがありますけど、この作品も古い洋館での事件が発生ですがそれは過去の話。カムイは函館を舞台にしたミステリーに引かれ読みましたが(ん~なんだバレバレではないか⁉️)嫌いではないのでいいですけど🎵立待岬、五稜郭、穴間、函館公園、観光客気分🎵

2022/09/04

JKD

私は醜いとか異質だとか、汀の実体って何なのさ?という疑問から読み始めるが、とにかく陰気でどよーんとした雰囲気が延々と続から、まるで夢の中にいるような不思議な感覚でした。中盤から真相が見えてきたところで、トリックの面白さにハマってしまいました。

2017/06/12

ひめ

篠田真由美の小説なので期待して読んだけど、この作品に関しては作為が見えて入り込めなかった。ジェンダーの問題、もっと違う形でもよかったのではないかと思う。

2015/02/18

湖都

コンプレックスを持つ汀とちょっと複雑な家族の物語。どんでん返しを狙った推理小説なのだろうが、かなり初期から、1番大きなトリック(と作者が想定したであろうもの)がバレバレ。途中からそのことが当たり前のように書かれていて、「あれ?それは作者が隠していたことでは?」と思ったけど、どんでん返しじゃないならもっと最初から普通に書けば良かったのに…とも感じた。複雑な家族、華麗なる生活という、ちょっとした自作自演の異世界を味わうための小説かな。

2019/03/22

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