ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法
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「ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法」のおすすめレビュー
落合陽一×猪瀬直樹が語る“オリンピック後”の日本とは? 失われた平成の30年間に学ぶ
『ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法』(落合陽一・猪瀬直樹/KADOKAWA)
「オリンピックが決まった2013年からの4年間、我々の未来は2020年で止まってしまった」(@ochyai 2017年4月5日)
この“止まってしまった”という感覚は、多くの人が理解できるのではないだろうか。筆者も家族や友人と「日本のこれから」という話題になったとき、「とりあえずオリンピックまでは景気は良いよね?」で終わってしまい、その先の具体的な未来が描けない。なんとなく「このままじゃヤバい」という意識はあっても、せいぜい「こういう仕事がなくなる」「年金はたぶんもらえない」という程度のことしか言えない…。本書『ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法』(落合陽一・猪瀬直樹/KADOKAWA)の著者のひとり・落合陽一氏は、人々が自分の日常を構成する社会に対して、その仕組みや歴史を積極的に学ぼうとしなくなった、と語る。これは、自分のことで頭がいっぱいな筆者には耳の痛い話だった。
本書は、メディアアーティストとして活躍…
2018/11/26
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ニッポン2021-2050 データから構想を生み出す教養と思考法 / 感想・レビュー
ヒデミン@もも
落合陽一さん講演会の前に読むつもりが後になってしまった。落合陽一さんと猪瀬直樹さんの組み合わせに話し合うのかと心配したが杞憂に終わる。落合陽一さんは、テレビで見ているよりずっと紳士で(サンダル履きだけど)頭の回転が速い。そして、親切。頭の回転が速いし視野が広いのは、これを読んで政治に対しての知識も深いことがわかり納得。さすが、国立大学の先生だけある。
2022/10/04
ぼっちゃん
息子から勧められた本。2018年発刊の本で、失われた30年はビジョンがなかったためで、オリンピックを契機に日本の新たなビジョンを構想するきっかけになればとのことだったが、日本はビジョンを示せたのだろうか。
2023/03/12
vinlandmbit
2050年は約64歳。流石にそこだとまだリアリティ無いですが、2030年の44歳であればもう迫っている感覚になるにも関わらず、本書ので言う通り、そこを見据えている動いている/準備し始めている人は少ないのかも。。子どもが大きくなる頃にはよりポジティブに生きられる国になると良いなと自分に出来ることは初めてみる所存です。
2019/11/16
アベシ
落合陽一と猪瀬直樹が二人のディスカッションで感じたことを交互にまとめている。あらためて、作家、猪瀬直樹の思索の深さを感じる一冊でした。革命期とも言える現代だが、いまだに近代の超克に足踏みしている。これは政治家のせいなのか、平和の代償なのか。日本語を正しく理解し使えることが、想像力の基盤になることは、言われている通りでしょう。10年後どんな社会に生きているのか想像もつかないけれど、もっともっと人間に優しい社会になっていてほしいと考えました。
2019/07/13
ミライ
メディアアーティストの落合陽一氏と、前東京都知事の猪瀬直樹氏の共著で、2020年東京オリンピック以降の日本のビジョンを示した作品。「テクノロジー」「日本風景論」「統治構造」「歴史認識」4視点から過去の日本と未来の日本の展望が語られる。タイトルだけみると一見とっつきにくいが、日本の風景論をドラえもんで例えたり、テクノロジーの部分では近年話題のAIやブロックチェーンの話も出てきたり、数字がでてくる部分もグラフなどのわかりやすい図表があったりと非常に読み易い。
2018/11/04
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