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空を飛ぶパラソル (角川文庫)

空を飛ぶパラソル (角川文庫)

空を飛ぶパラソル (角川文庫)

作家
夢野久作
出版社
KADOKAWA
発売日
2021-02-25
ISBN
9784041109724
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ジャンル

空を飛ぶパラソル (角川文庫) / 感想・レビュー

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有理数

夢野久作の幻妖不穏な世界が詰まった短編集。解説の東雅夫が言うように「夢野久作の超人気作!」みたいな作品はあまり無い。しかし、それでもここまで面白いとは……。まさに「夢野久作ワールド」としか言いようがない世界観が炸裂している。美しい女性、白昼夢、猟奇描写の中で起こる心理的葛藤、そして再び夢――。ショートショートが立ち並ぶ「いなか、の、じけん」「怪夢」は、まさに連続性のない夢のよう。徹底的に現実に寄り添いながら、立ち位置がわからなくなるような表題作や、夢野節炸裂「キチガイ地獄」など。巻末を飾る「白菊」は名作。

2021/03/14

まめこ

★★★★★線路に石を置いた3人の中で1番罪が軽いのは、スットントン節の喜劇、頰冠りの男と警官の勘違いの勘違い、心中し損ねのスイートポテトー、アリバイの意味とは?「いなか、の、じけん」残酷な平和さがオカシイ。石狩川で見つかった仮死状態の男が明かす炭鉱王の絶対の秘密「キチガイ地獄」、久作版夢十夜「怪夢」、脱獄囚虎蔵を戦慄させる少女「白菊」どれもよかった。カタカナ使いがゼツミョー!

2021/04/23

ほうすう

全体的に面白かったとは思うものの夢野久作にしてはちょっと小粒かなあと感じてしまった気もする。「キチガイ地獄」も悪くはなかったが「ドグラ・マグラ」のが強烈だったしなあ。それでもこの耽美さや怪奇的猟奇的雰囲気はさすがだし、なによりも人の狂気や異常性を描かせたら抜群に上手い作家だと思う。

2021/04/11

柊渚

残虐を極めた空想を微笑させつつ運んで行く、私の得意の最高潮…。 狂気と正気、異常と正常が入り乱れる世界に堕ちていく。どこまでも深く深く、底の見えない穴へと突き落とされるような感覚に眩惑される。夢野久作の頭の中を切実に覗いてみたい。 『ココナットの実』はとくに大好き。エラ子ちゃんは夢Qヒロインの中でも一際かわいいと思う!倫理観とか欠如してるしだいぶやばい子なのですが、こういう無邪気で純粋な狂気を孕んでる女の子って、何故だかすごく惹かれる。夢Q作品にはこういう魅力的な女の子が多いから大好きなのです。

2021/04/25

ぺんぐぃん

幻想的、妄想的な著者独特の世界観が詰まった中・短編集。漢字の使い方やカタカナ表記など、レトロ感のある、それでも端正な文章。人が一杯死んだり、狂ったりしているのに、妙に冷めた登場人物たち。誰の話がホントウなのか、それは誰のセリフ、など夢の中に誘い込まれるような作品。「キチガイ地獄」は正に著者の本領発揮、「ドグラ・マグラ」を髣髴とさせる。どれも理詰めでは読めない1冊。

2021/03/30

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