Bullets (角川スニーカー文庫)
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小説、音楽、映像…秋元康を基点に、人気クリエイターたちと動き出した壮大なプロジェクト『Bullets』とは何か?
※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2023年2月号からの転載になります。
稀代のヒットメーカー・秋元康さんの原作を基点に、Z世代に人気のクリエイターが小説、音楽、映像へと展開を広げていくプロジェクト『Bullets』が始動! 秋元さんおよびキービジュアルを担当するダイスケリチャードさんの寄稿、小説を執筆した坂上秋成さんのインタビューとともに、壮大なプロジェクトの一端を明かしていこう。
取材・文=野本由起
10代の焦燥を描いた原作から音楽、映像、小説へ広がる世界
真夜中の歩道橋で出会ったルイとリョウマ。お互いのことは名前以外ほぼ知らない。それぞれ、なぜ歩道橋に来るのかもわからない。そんな居場所のないふたりが、ある日拳銃を見つけたことから世界は一変する──。 10代の焦燥や寂寥をつづった秋元康さんの原作を軸に、小説、イラスト、音楽、映像へとメディアミックス展開を広げるMUSIC&NOVEL PROJECT『Bullets』。各ジャンルのクリエイターが原作からインスピレーションを得て、それぞれの手法で世界観を深めるというゆるやかなコラボレーションを体…
2023/1/7
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Bullets (角川スニーカー文庫) / 感想・レビュー
よっち
通学する都内の高校や家の中にも漠然とした居心地の悪さを感じていた少女・佐島ルイ。そんな彼女が同じ高校に転校してきた卯木リョウマと出会う青春小説。同じ息苦しさを感じていた彼と一緒にいると、不思議と息苦しさが和らぐルイ。このまま二人でいれるなら、灰色のつまんない世界も捨てたもんじゃない、そう思えた日々を一変させてしまうリョウマが拾ってきたモノ。激変する状況に世界の最深部を探しに行く二人の逃避行、彼女を救うためにリョウマが下した決断、そして淡々と綴られてゆくエピローグの先にあったその結末には救われる思いでした。
2022/12/28
真白優樹
世界全てに対する居心地の悪さから灰色の日々を過ごしていた少女が、似た者同士な少年と出会い始まる物語。―――深き中心、その中で見つけた色の意味は。 何気なく出会い、気が付けば特別となる中で転がり込んできた銃が日常を壊していく物語であり、世界に追われ振り回されながらも、みっともなくとも藻掻き生きていく、等身大の蒼さが溢れる歌のような物語である。どうやら少しだけ、奇跡はあるらしい。期せずして導かれるように、またつながった二人は幸せになれるのか。きっとその色がある限り大丈夫。 うん、面白かった。
2022/12/30
海星梨
KU。うおー海外のティーン向けみたいな文体を日本人作家さんが書いてるの初めて見た。から始まって、印象は悪くなかったけど、どこまでもストーリーが若い通り越して幼くてチープって感じなのが残念。日常に退屈してる中高生のなかにはササる子はいるかも。そういう子の貴重な読書体験になればいーなとは思う。
2024/01/06
みやしん
最終的にはハッピーエンドっぽくなり悪者(作中最大の被害者)も征伐されて万々歳なんだけど、もっとボニー&クライドな逃避行を期待していた。空虚な家族像や事なかれ学校側など十代もしくはかつて十代だった層狙い撃ちな、思春期にわかった気になれる社会の空気。読了後に原作者に初めて気づき、なるほど本作は80年代角川映画及び、まだ「ライトノベル」なる分野が出来ていなかった時代の同文庫へのアンチテーゼなのかと思いけり。
2023/01/06
サウナ探偵
おっさんホイホイ2000年代ジュブナイル臭を令和ワードで覆い隠してZ世代向けに焼き直した青春逃避行モノ。 ただ俯瞰して見ると、バカな高校生がヤクザの銃を理由もなく盗んで追われるだけという因果応報。 感情移入のしようがなくバカだなぁで終わった。
2023/04/21
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