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雪蟷螂 完全版 (メディアワークス文庫)

雪蟷螂 完全版 (メディアワークス文庫)

雪蟷螂 完全版 (メディアワークス文庫)

作家
紅玉いづき
出版社
KADOKAWA
発売日
2022-12-23
ISBN
9784049146462
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雪蟷螂 完全版 (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー

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よっち

長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、るフェルビエ族の女族長アルテシアがミルデの族長オウガに嫁ぐファンタジー。想い人さえ喰らうほどの激情をもつ〈雪蟷螂〉アルテシアが、相当な覚悟を持って臨んだ政略結婚。しかし約束の儀を阻もうとする世代を超えて交錯する人々の想い。やや独特な雰囲気をもったストーリーでしたが、それでも気高き女傑の覚悟と身を焦がすような熱い想い、一方で信仰を恋に似たようなものと捉える考え方もまた印象的で、なかなか奥が深いと感じさせてくれる物語でしたね。

2023/02/27

優希

食べたいほどの愛が貫かれていました。想い人さえ喰うほどの激情、永遠の生。相反する政略結婚。恋の行方に鳥肌が立ちます。

2023/11/02

yosa

登場人物の全てが激情を胸に抱き、激情を心の刃と化し剣戟を響かせ合って物語は進む。それは登場人物だけではない。舞台となる山脈も、宝城も、あるいはこの時代も、その全てが激情を抱き数多の運命と交わることにより火花を散らせ合い物語は結末へと進むのだ。作者の気が触れているとしか思えないが面白い。こんなに激しい物語はあるのか。こんなに歪で深い愛情はあるのか。旧版も読んでいるが、あちらはあちらで素晴らしいパッケージングなので是非手に取って欲しい。そして書き下ろしSSに打ちのめされる。素晴らしい15周年の締め括りでした。

2023/03/05

栗山いなり

フェルビエ族の族長アルテシアを主人公に描かれるファンタジー小説。気高き女傑の物語であると同時に身を焦がす程の激情の物語であるなと感じる作品だった。うまく言葉に出来ない作品だけど読ませる力は十分に感じる

2023/01/21

白火

絶冬の愛憎が新装版になると聞いて。己の命も心も灼き尽くすような「恋」にはこれまでも今後も縁などないが、それでもこの物語に描かれている幾つかの「激情」の感触は、私は結構好きなのです。

2022/12/29

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