KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~ (メディアワークス文庫)

ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~ (メディアワークス文庫)

ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~ (メディアワークス文庫)

作家
三上延
出版社
KADOKAWA
発売日
2024-03-23
ISBN
9784049152982
amazonで購入する Kindle版を購入する

「ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~ (メディアワークス文庫)」のおすすめレビュー

夏目漱石の名著の謎に迫る 「ビブリア古書堂」新シリーズ第4弾! 昭和・平成・令和と時代を超えて受け継がれる想いとは?

『ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~』(三上延/メディアワークス文庫/KADOKAWA)

 鎌倉有数の資産家が開催するガーデンパーティーに招かれたビブリア古書堂の一族。店主・栞子。その娘・扉子。そして栞子の母・智恵子。祖母、娘、孫娘の三人が一堂に会したとき、鎌倉の歴史にまつわる古書の謎がひもとかれる――。

 北鎌倉の古書店を舞台に、卓越した本の知識と頭脳をもつ店主が、様々な客の持ち込む古書の謎と秘密を解き明かす大人気シリーズ「ビブリア古書堂の事件手帖」。栞子とその夫、大輔の間に生まれた扉子を主人公にしたシーズン2の第4弾『ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~』(三上延/メディアワークス文庫/KADOKAWA)が発売された。

 高校生に成長した扉子は、母以上に本に詳しくミステリアスな魅力を放つ祖母の智恵子に興味津々。油断ならない母親、智恵子と一応は和解しつつも、今なお警戒を怠らない栞子。孫である扉子を、自分の後継者に育て上げようと目論む智恵子。こうした関係にあるビブリア古書堂の女性たちが今回遭遇するのは、舞台となる地…

2024/3/23

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

ビブリア古書堂の事件手帖IV ~扉子たちと継がれる道~ (メディアワークス文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

旅するランナー

実在した貸本屋「鎌倉文庫」の貴重な貸出本の喪失の謎を描く。篠川家の母·娘·孫娘、三者三様の推理。昭和·平成·令和の17歳が繋がる構成がお見事です。若かりし智恵子さんと栞子が描かれるのがファンには嬉しいところ。そして、今回も、取り上げられた本、夏目漱石の小説が読みたくなります。

2024/04/21

ジェンダー

2年振りの新作めっちゃ楽しみにしてた!あっという間に読んでしまった!智恵子さんの過去や智恵子さんいなくなった後の栞子達の話ってあまり出てなかったから新鮮やったし今とあんま変わんないなぁ!扉子と相変わらずやけどわかった真実をどこまで話して良かったんかはどうかはわからんけど最後のやり取りしてると少し関係が修復出来たんかなぁって思う!本は高値つく物あるから値段にしか興味ないと内容に興味ある人それぞれやけど最終的にどうなるかと思ったけど良い形で終わって良かった!

2024/04/04

KAZOO

このビブリア古書堂も前のシリーズから11作目となるのですね。今回は、「鎌倉文庫」といわれた鎌倉在住の文士たちが供出した本を貸本にしていたその本をめぐるはなしです。千冊はあったといわれているその本が数冊の存在はわかっているものの大半がどこに行ったのかは謎のようです。主人公やその友人、あるいはその父親や祖父がどのようにかかわったのか、三代にわたる話でした。それにしても作者はよく昔の本のことを研究していると思います。

2024/03/26

buchipanda3

表紙を飾る三人の女性。彼女らは同世代に見えるが実は…。昭和、平成、令和の三つの時代を通して、漱石の稀覯本が栞子、扉子、そして智恵子を繋ぐ。その三人が活躍した鎌倉文庫の謎を巡る物語を楽しめた。少し変わった形の親子競演。やはり親子だと思える場面もあった。特に栞子と智恵子の瞬時の優れた洞察力。ただ、栞子はじっくりと事実を積み上げ謎を解き、智恵子は即座に解決策を纏め上げる。継承する才能は同じでも活かし方が違う。智恵子と登の掛け合いから少し意外な面が見れたのも印象的だった。次はどんな本の魅力が三人から語られるのか。

2024/03/24

南北

「鎌倉文庫」という戦後、文士たちが作った貸本屋という実話をうまく絡めながら、3代にわたる母娘の夏目漱石の作品に関わる謎が3つの短編で語られている。智恵子さんが若い頃から片鱗が見えていたり、栞子さんの容貌が(あれほど親近感がないにも関わらず)智恵子さんに似ていたりする点がおもしろかったが、3編とも助手役と言える男性陣がいい味を出していたと思う。最後の短編での栞子さんの謎解きが秀逸でこれからも読んでいきたいと思う。

2024/04/05

感想・レビューをもっと見る