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小林秀雄対話集 (講談社文芸文庫)

小林秀雄対話集 (講談社文芸文庫)

小林秀雄対話集 (講談社文芸文庫)

作家
小林秀雄
秋山駿
出版社
講談社
発売日
2005-09-10
ISBN
9784061984165
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小林秀雄対話集 (講談社文芸文庫) / 感想・レビュー

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ももたろう

「ロシアという、外国には違いないんだけれども、あの頃は実際に外国と思って読んでないんだ。みんな自分の事だと思って読んだからな。勝手な読み方をしているわけだが、一向勝手だとは思わない」(小林秀雄)

2017/03/25

fseigojp

難解きわまる初期批評とは、また違って文壇きっての対話名人の面目ここにあり

2015/08/18

tieckP(ティークP)

再読。どうも現代では感想という行為への評価が下がっていて、感想ではくだらないことを言おう、頭の良いことは論文という(多くは無縁の)世界に任せようという態度が広まっている。でも小林のこれは磨き上げた感想である。これを楽しめないひとの多くは「感想にしては賢すぎるからありえない」「しかし論文にしてはいい加減すぎる」となるのでは。確かにいまは賢すぎる感想は求められず、感想は凡庸な感想を共有して共同体の一員になるため用いられているけど、感想を感想のまま磨き上げるということに憧れるひとにならきっと響くものがあるはず。

2019/04/08

Tomoichi

正宗白鳥との対話が一番面白い。小林秀雄は脳みそを刺激してくれます。

KA

坂口安吾との「伝統と反逆」、大岡昇平との「現代文学とは何か」は、内容そのものよりも当時の文学情勢を知る史料的価値の面白さが勝っているが、「美のかたち」をめぐる三島由紀夫との対談はめっぽう面白い。1957年時点ですでに三島は、1960年代に台頭するポストモダニズム小説の、そのフォーム探求が隘路へと至る必然性を見抜いている。『金閣寺』刊行翌年、32歳の若き才能は、文壇に君臨する小林秀雄に「堕ちてもいいんだ。怯んだらだめですよ」と言われ、「いつ落ちるかわからない。馬に乗ってるようなもんだな」と返す。いや見事だ

2021/03/11

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