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プレーンソング,草の上の朝食 (講談社文庫 ほ 19-1)

プレーンソング,草の上の朝食 (講談社文庫 ほ 19-1)

プレーンソング,草の上の朝食 (講談社文庫 ほ 19-1)

作家
保坂和志
出版社
講談社
発売日
1996-08-01
ISBN
9784062633031
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プレーンソング,草の上の朝食 (講談社文庫 ほ 19-1) / 感想・レビュー

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踊る猫

ぼくが最初に買った保坂和志の文庫本がこれ。『プレーンソング』と『草の上の朝食』を一緒に読めるオトクな一冊ということで、今では手に入りづらくなったが愛読している。久々に読み返して、恋愛小説としては三流ではあると思った。もちろんこれは褒め言葉としても響く。世間に流布する「恋愛のディスクール」を嘲笑うかのように彼らは呆気なくエッチしたりしなかったり、修羅場を迎えるようでなにもせず、物語が起こる「お約束」「フラグ」をバキバキと小気味良くへし折って自分たちのダラダラしたモラトリアム的な空間を守るから。終わりなき日常

2020/07/08

やっちゃん

読み初めは村上春樹かと思ってしまった。昭和だけあって頭の中ではセピア色で展開する。事件も何も起きない淡々とした展開だけど猫が可愛いし登場人物皆個性があって飽きない。「ああっ?」の人が最高に笑えた。や、しかしこんなサラリーマン生活最高だろう。

2022/07/23

koke

極限状態で人物の本質が明らかになるというような劇的なことは起こらない。東京の田舎(中村橋。私も以前住んでいたがなかなかいい土地)に空いた空洞のような2LDKを、色んな人や猫が通り過ぎていく。人が「何かを熱心にやっているのを見てしまうと一歩二歩と退いてしまう」語り手は、いちいち感心しながらしかしどこか突き放すような態度で人の話を聞いている。そのうちデッサンのように、その人の生活する上での構えみたいなものが浮かび上がってくる。

2023/09/25

コウ

保坂さんの小説は、つまるところ「これ」です。他の小説は全てがこの続きなのです。てゆうか、保坂さんが書いているのはひとつの大きなライフスタイルであって、あらゆる作品がそのどこかを切り取ったものなんですよね。いいじゃん、それ。それぞれのありのままの生で。★★★★☆

2008/06/26

未知亜

正直大きな事件は起こらない。ゆるっと働くサラリーマンの、同居生活と競馬と猫の日々。一文もやたら長くて読みにくいことが多い。なのにどうしてこんなに惹かれるんだろうなあ。

2023/05/11

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