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スパイラル・エイジ (講談社文庫)

スパイラル・エイジ (講談社文庫)

スパイラル・エイジ (講談社文庫)

作家
新津きよみ
出版社
講談社
発売日
2008-10-15
ISBN
9784062761789
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スパイラル・エイジ (講談社文庫) / 感想・レビュー

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ワレモコウ

再読本。美樹の元に、「人を殺してきた」とかつての同級生の雪乃が訪れる。しかも彼女は妊娠していた。ズルズルと匿うことになった美樹のところに、別れたばかりの不倫相手の妻・暁子がやってきて話がややこしくなっていく。雪乃の出産までは匿ってあげたい美樹の気持ちの揺れ動きや、夫のかつての浮気相手・美樹に対する暁子の心情の変化などが、面白く描かれている。さらに暁子の姑秀子と小姑みどり、美樹の実姉早紀のキャラもパンチが効いている(笑)アラフォー女性の心理がテンポ良く描かれていて、一気読みだった。

2020/09/21

ぐーたら

こんな上手くいくかよー‼('ε')人を殺し、最後に弟の形見である金魚にエサをやるため同級生宅を訪ねてきた女。孕んだ彼女をしぶしぶ匿うことになる。女の敵も味方も結局は女なのだ。匿う事以外にも独身、夫の浮気、介護に高齢出産、四十女達の悩みが盛り沢山。自首する前に何する?好物食べる!家族にあう!とかではなくカラーして整形する女もいるという。殺人だと10年ぐらいは出られない。メイクはおろか、年取れば白髪は野放し……というヤマンバみたいな自分の姿を想像したらゾッとした。絶対ブタ箱には入らん(´ー`)ムリ。

2017/02/09

きのぴ

久しぶりに再会した同級生・雪乃が「人を殺してきた」と家を訪ねてきた。美樹はそんな雪乃を一晩泊めることにしたが…。美樹の不倫相手の奥さん・暁子も絡んできて二転三転する展開にこれはどうオチをつけるのだろう、上手に纏めることは無理じゃないかと思っていたけれど、まさかの方法で切り抜けた彼女たちにもはや拍手です(笑)新津さんの作品は女のドロドロした部分が描かれている印象が強かったけれど、この作品は団結した女の強さが光っていたように思います。女って強い!

2022/07/19

らす

マンションを購入した美樹の部屋に殺人を犯したという同級生がずるずると居座ってしまう。同居者以外の女性も絡んでこんなことあり得ないだろうの連続だけど、女同士の微妙な感情が面白い。誰にも共感は出来ないけど、女の嫌な部分と強さがハラハラするストーリーに上手く絡んで楽しめた。

2019/04/11

くわい

奇想天外なストーリーで面白かった!殺人を犯ししかも妊婦である雪乃と、それを受入れ手助けする美樹。どちらも全く理解できないのですが、次第に事件そのものより、雪乃や美樹、不倫相手の妻·暁子、義妹のみどり、姉の早紀といったそれぞれ立場の違うアラフォー女性たちの仕事や家庭の悩みや日常のあれこれがメインになってきて、そこは同性として共感できる部分も多く、次第に女性たちが結託して(最後は姑まで!)見事な連係プレーで大仕事を終えるのが凄い。女は強し!

2020/10/10

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