KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

新装版 二人の夫をもつ女 (講談社文庫)

新装版 二人の夫をもつ女 (講談社文庫)

新装版 二人の夫をもつ女 (講談社文庫)

作家
夏樹静子
出版社
講談社
発売日
2014-11-14
ISBN
9784062779494
amazonで購入する Kindle版を購入する

新装版 二人の夫をもつ女 (講談社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ヨーコ・オクダ

男女の愛憎、絡み合いベースの短編8本収録。必ずしも殺人が起こるわけではないが、不倫、嫉妬、保身、偽証等々、何らかの負の要素を抱えた女性がストーリーを引っ張っていく。うちのお気に入りは、表題作「二人の夫をもつ女」と「波の告発」かな。どちらも巧いのは勿論のこと、ラストの締め方が好き。女性側はある種の痛みを伴う決意をしている一方で、男性側はちっとも気付いてないという…。全編通して、女性の怖さを思い知らされつつ、夏樹センセの技量を再認識できる1冊。

2020/05/30

yumiko

中高生の頃、母の本棚にある文庫をくすねては読んでいた夏樹静子。 当時は大人の世界を無理やり背伸びをして覗き込むようだった。 久しぶりに改訂版を読んで謎解きの面白さ以上に感じたことは、日本社会の変化。特に女性の社会での在り様とそれに伴う気持ちの変化には、小説の中の彼女たちがあまりに古めかしく感じられるほど。 恋愛や結婚、出産、仕事に対する女性の意識は、この2、30年で急速に変わったのだなあと思わされる。 ミステリーではあるけれど、風俗小説のような読み方もできた一冊だった。

2015/01/30

coco夏ko10角

8つの作品収録の短編集。面白い作品が多かった。特に最後の『夜明けまでの恐怖』は読んでてドキドキした。

2017/07/08

すきま風

夏樹さんの本には本当に外れがない。男女の痴情のもつれ。何処にでも転がっているような、実際にあるかもと思わせる現実味が、短編ながら相変わらず読み手を惹きつける。こと恋愛が絡むと冷静な判断を失うのは、今も昔も変わらないのですね。短編集とは思えない濃密な一冊。

2018/06/14

らなん

夏樹さん51冊目。1976年。短編集。実際に読んだ本は、文庫本ではなく年代物の単行本で、小さい字の二段になったもので、目が少し疲れました。内容は、携帯もDNA鑑定もないけれど、それはそれで楽しめました。時代は変わっても、恋愛の愛憎は普遍で、そこから発生する犯罪もまた同じで、身近に起こりそうな話でした。

2021/07/12

感想・レビューをもっと見る