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天国大魔境(1) (アフタヌーンKC)

天国大魔境(1) (アフタヌーンKC)

天国大魔境(1) (アフタヌーンKC)

作家
石黒正数
出版社
講談社
発売日
2018-07-23
ISBN
9784065119761
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「天国大魔境(1) (アフタヌーンKC)」のおすすめレビュー

謎解きと鮮やかな伏線回収が気持ちいい! アニメ化で話題の近未来SF冒険譚『天国大魔境』

『天国大魔境』(石黒正数/講談社)

 荒廃した近未来の日本を、少年・マルと“おねえちゃん”ことキルコのふたりが旅するアドベンチャーコミック『天国大魔境』(石黒正数/講談社)が今アツい。

 2018年から連載が開始し、2019年には「このマンガがすごい!」のオトコ編第1位を獲得。すでにある程度の知名度があったのだが、この2023年春にTVアニメ化され、一気に話題になっている。アニメの話数を重ねるにつれて、原作未読の人々は引き込まれていき、原作ファンは映像と演出において驚いているのである。

 かく言う私は原作未読であったが、アニメの2話を見た時点で我慢ができず、単行本を揃えてしまった。そうさせる魅力がこの作品にはある。

 廃墟のビルが残る世界を、バディ(相棒)の男女が旅する物語。一見、王道な冒険譚ではあるが作品の構造は複雑で、作中には多くの謎や伏線がちりばめられている。ただ本作の魅力は謎解きだけではない。他にもストーリー展開、世界観、設定、そして生き生きとしたキャラクターたち、これらすべてが読者をぐっとひきつける。

 なお、できる限り謎解きにならないよう紹介…

2023/6/10

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天国大魔境(1) (アフタヌーンKC) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ちびbookworm

★3.5~4.「AKIRA」を少し彷彿させる、SF的ポストアポカリプス的世界観は、3・11や脅威を増す自然災害、コロナ、現実味を帯びる戦争の雰囲気などが漂う現代において、妙なリアルさ、既視感を感じさせる作品だ。◆物語は淡々と進む。散在するSF的「謎」は個人的にはカズオイシグロ的匂いを感じる。マルとキリコの「天国」探しの旅を描く◆「このマンガがすごい!2019」オトコ編1位。◆23年アニメ化決定。→公式HPから「試し読み」で13話くらい読める。2巻分くらいですね。https://tdm-anime.com/

2022/10/20

眠る山猫屋

天国のような保全された環境に棲む子供トキオと、大災害後の崩壊した世界を旅するマル。そっくりな顔をした二人の物語が交差に向けて動き出す。トキオの周囲の歪さも次第に加速しているようで、平穏であるはずの施設の方が不穏。荒廃した関東を旅するマルとキルコの方が逞しい分、安心感がある。このあたりの匙加減はさすが石黒先生。『それ町』のように、何が伏線になっているのか油断できないな。楽しみな作品です。

2018/11/19

exsoy

ポストアポカリプスものだったか。あっちこっちに謎が散りばめられていて、多分見落としているものもあるだろう。完結したら一通り再読してこれかぁ!ってなりたい。

2018/09/08

トラシショウ。

トキオ達がお揃いの制服で生活する施設には「壁」がある。みな何かしら特別な才能を持つ彼らにとって「壁」の外に出ようという考えはなかった。「外の外へ出たいですか?」という謎のメッセージをトキオが受信するまでは。一方、マルとキルコの二人は「崩壊」より15年後、「人喰い」や「ヒルコ」と呼ばれる怪物が闊歩する世界に変貌した日本を、マルが「天国」として記憶している場所へとあてどない旅路を送っていた。「それでも町は廻っている」作者の新作は、天国の様な壁の「中」と魔境の様な壁の「外」が交差するSF(以下コメ欄に余談)。

2018/08/02

sin

印象はメビウス。そして『それ町』で散見された作者のダークな部分が産み出した物語?

2018/08/16

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