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芸人と俳人

芸人と俳人

芸人と俳人

作家
又吉直樹
堀本裕樹
出版社
集英社
発売日
2015-05-26
ISBN
9784087716122
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芸人と俳人 / 感想・レビュー

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風眠

俳句と音楽は似ていると思う。語感、リズム、韻、そしていかようにも広がっていくところが。俳句も音楽も、実はこういうことを思って作ったんですよと種明かしをされると、自分が感じていたことと違う答えだったりする。その時の心の状態、自分が何を求めているのか、同じ俳句や音楽でも、感じ方はくるくる変わる。五・七・五という限定された文字数で、無限を表現できる日本語の奥深さを、私も一緒に学んだような読後だ。講義を受ける又吉の言語感覚や物事の捉え方には、人とは違う感性がある。だからこそお笑いの世界でも成功したのだと思った。

2015/08/21

優希

ピース又吉が俳人・堀本裕樹さんのもとに弟子入りし、俳句を学ぶというコンセプトの本でした。対談形式なので俳句の定義やテクニックが読み手にも伝わるようになっているのが良かったです。堀本さんの教え方も丁寧だし、又吉も素直なので、とてもわかりやすく感じました。俳句ほど身近で奥深い芸術はありませんね。17音の世界に色々な形に触れてみたくなります。

2015/09/12

美登利

又吉さんが定形俳句を指南した堀本さんとのすばるでの対談集。又吉さんの自由律俳句は読んだことありましたが私も同じように俳句(短歌も)関しては、怖いというか敬遠するイメージが有ります。だけど堀本さんの教示に対する又吉さんの反応が逸脱ですよね。やはり芥川賞作家は違うとしみじみ感じます。受け答えが素晴らしすぎます。それは堀本さんがあとがきにも触れていますが、こんな風にあっという間に自分のものにしてしまう又吉さんは、芸人だからという理由で芥川賞を取れたのでは無いのだ改めて感じます。かなり真面目な俳句指南書です。

2015/11/19

gtn

俳句が恐ろしいという又吉の感覚はよく分かる。又吉は寿司屋のカウンターにも例えているが、当方は、競艇場やJリーグ観戦にも似たものを感じる。知る人ぞ知るルールに入っていけない素人の怯え。本書を読んで、多少その思いが薄れたが、まだ一歩を踏み出せない。プレバトを見ながら、あの句はいい、この句は駄目と家族に管を撒く状態がしばらく続きそうである。

2020/03/16

ゆにこ

又吉さんの自由律俳句の本を以前読みましたが、今回は定型に挑戦。17文字の中に世界が広がると言うか、頭の中にパッと映像が浮かぶ。幾つかある季語エッセイも良かった。

2015/10/26

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