palmstories あなた
palmstories あなた / 感想・レビュー
アキ
「じゃむパンの日」が良かったので、ひとり出版社palmbooksの第二弾『palmstories あなた』には期待していました。ベージュ色の手のひらサイズの装丁と、文字のサイズもいい感じ。内容は、旬の作家たちの短編5篇からなる掌編アンソロジー。クスッと笑えるユーモアのある軽い読み物で、旅先でちょこちょこ読むのにちょうど良い。町田康「言ひ譯」、又吉直樹「行列」、大崎清夏「眼鏡のバレリーナ」が好みでした。でも「じゃむパンの日」程のインパクトはなかったかな。これからも、palmbooksには注目していきます。
2023/10/22
びわこっこ
御書印集めの旅で、東京のカモメブックスさんで購入した本。校正を専門とする本屋さんだけあって、箔押しの表紙に版も小さい手のひらサイズで手に取りやすい。老眼の私にはちょっと活字が小さくて読みづらかった。😓 でも、5人の個性派作家さんが書いた掌小説で、エッセイのような日常を切り取ったような小説。作家は、日常の一部分を切り取って、ストーリーを編み出し、小説にできるんだと、目の付け所に感心した! ものを「きみ」と読んだり、「あなた」読者に呼びかけたり、小説の手法を楽しませてもらった。
2023/09/11
けんとまん1007
文字通り、掌編。あなたへ、そっと語りかけるような5つの作品。本のサイズからして、手のひらに乗るサイズ。どれもが、自分の中では、少しだけ違う空間を漂っているような風合いを感じるもの。独り言をつぶやくような、心の中で独白するような。少なくとも、大声で・・というものではない。と、言うことは、誰もが持っている部分かもしれない。
2024/02/22
亜希
「あなた」をテーマにした5編のアンソロジー。ハードカバーだけれど手のひらサイズで、コロンと可愛らしい一冊。津村さん:2位。対象が”六階”というところから良い。津村さんらしさが出てる。岡田さん:サラッと読めるも残るものは特になし。町田さん:よくわからず…。又吉さん:3位。行列に並んでいたときの表情や言動が、後から見られる様が面白い。大崎さん:1位。大崎さんの作品は初読みだったけれど読みやすくて面白く、他の著作も読んでみたくなった。巻末に5人の著者の好きな短編集が掲載されているところもgoodです。
2024/01/03
アヴォカド
てのひらサイズでハードカバー、箔押しという、いかにも大切な本らしくステキな装幀。このサイズ、あちこちで絶賛されているので言いにくいのだけれど、私にはちょっと読みにくかった。どうしてかな。単に慣れないだけのような気もするが、1ページあたりの情報量が半端なせいかもしれない。津村紀久子『六階を見習って』がよかった。
2023/09/09
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