脳Rギュル ふかふかヘッドと少女ギゴク (ガガガ文庫 さ 1-1)
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脳Rギュル ふかふかヘッドと少女ギゴク (ガガガ文庫 さ 1-1) / 感想・レビュー
羊山羊
むせ返るような戦前昭和レトロの匂いと怪奇幻想ノワール小説がごった煮になった、怒涛の猥雑さに脳を侵される1本。夢野久作氏リスペクトだというが、見事に夢野氏とラノベらしさを融合して、ガガガらしい、エログロが支配する世界と、そこで主人公に恋するヒロインの清廉な日常を描くことに成功していて凄いよね。また、無頼でアウトローな主人公ギヤマがゴリゴリストーリをぶん回してゆく姿は圧巻!ドマイナーだけど隠れた良作でした。
2021/08/15
tenma
夢野久作の「人間レコード」がベースになっているらしいが、元の設定は、日本の駐在大使館付きの通訳に選ばれた男が実はソビエトの密使で、自分の語学力を生かして埋め込まれた記憶を再生する人間レコードだったという話。体から植物が生えてくるなんて展開はない。▼雰囲気が大正、昭和初期を醸し出していて、「リュウノスケ」君も出てくるしで、パラレルな2007年という感じがしない。ヴァリやサクラもあまり現代的でない。でも、それが雰囲気に合っている。
2014/03/21
玉瑛
SFの世界観のなかに時々現れる夢野久作的読みにくさがとても良かった。原作の人間レコードも読んでみたい。
2015/03/01
1_k
これは読みにくい! のは、別に作者の技量が低いわけではなく、手の込んだ計算された読みにくさ。夢野久作を持ってくるあたり、頭がオカシイと褒めるしかできない。こりゃ、どう頑張っても一般ウケせんでしょう。私は好きですが。ガガガのラインナップとしてふさわしい。
2011/10/28
takustrq
心地いいモダンクラッシックが、俺をキチガイにしかける。
2010/06/09
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