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少女葬 (新潮文庫)

少女葬 (新潮文庫)

少女葬 (新潮文庫)

作家
櫛木理宇
出版社
新潮社
発売日
2019-04-26
ISBN
9784101012810
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少女葬 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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『よ♪』

最悪の読後感。いや、批判ではない。寧ろ心の奥深くまで突き刺さった──。貧しさに喘ぐ二人の少女の明暗が分かれる。ボタンのかけ間違え程度のほんの僅かな差。それなのに──。"明"はささやかな幸せ。"暗"は読み進めるのを躊躇うくらい残酷な結末。作中で少女が言う"自己責任"という言葉。弱者が抜け出せない社会の構造。これは問題提起なのか?…こういうの苦手だ。心がざわつく。キリキリと痛む。奥深くまで突き刺さり、グリグリと掻き毟る。こうまで残酷でなければひとの心には響かないだろうか…。否定できない。認めたくはないが──。

2019/09/23

★Masako★

★★★★ 最初から最後まで重く苦しく、読了後も暫く悶々としていた。家に居場所が無く、家出をして脱法シェアハウスに住み始めた16歳の少女・綾希。同室になった眞実に少しずつ心を開き絆を深めていくが…。明と暗。二人の運命を分けたものは、正しい方向に導いてくれる人たちと出会ったか出会わないか。強い意志と希望を持って泥沼から這い出そうとしたからこその出会い。泥沼に居場所を見つけ底に沈んでいった少女が悪いのか? 疑うことを知らない優しい少女に何が出来ただろう。最終章の明と暗に分かれた二人の対比が痛々しく辛かった。

2019/07/03

JKD

堕落と崩壊に満ちたシェアハウスに住み着いた綾希。絶望と狂気が入り交じる荒んだ世界でひたすら我慢して前を向いて生きようとする姿がたくましい。同室の眞実との蜜月期もつかの間、お互いの求める方向へ歩み始めたとき、すれ違いが始まっていく。間違いに気づいたときはすでに手遅れ。眞実が地獄へと落ちていく様が読むだけで息苦しくなる。そして手が震える。なんとも残酷な物語でした。

2019/05/01

ちゃとら

この本見つけた時から気になっていた。16歳の家出少女が保証人無しで入居できるシェアハウスで暮らし始める。貧困者の集団、それをビジネスに使う人々。売春、タコ部屋、薬物中毒、生活保護。真梨幸子作を思い出すような、強烈にグロテスクで残虐な物語だった。主人公の綾希に同室のタイ人女性が「祈って徳を積まないと来世で地獄に落ちてしまう。」「日本人はお祈りをしないね、怖くないか。」の言葉が印象に残った。

2020/03/29

キンモクセイ

2人の少女は何処でどう道が分かれたのか。多分スタートは同じような場所だったはず。ひとりの少女にはキラキラ輝いてみえる世界、それは上部だけの事。何も疑わない少女には見るもの全てが眩しく憧れだった。でも、それはまやかし。そういう弱者を食い物にする汚い大人がいることを忘れないで。じゃあ、どうすればいい?と問われても答えられない。そんな経験もなくギリギリのとこで生きてこなかったからだ。何を言っても私の言葉は伝わらないかもしれない。家から逃げても行き着く先も地獄。出会う人、タイミングで人生の生と死が分かれしまった。

2020/08/23

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