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盤上の向日葵(上) (中公文庫)

盤上の向日葵(上) (中公文庫)

盤上の向日葵(上) (中公文庫)

作家
柚月裕子
出版社
中央公論新社
発売日
2020-09-24
ISBN
9784122069404
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「盤上の向日葵(上) (中公文庫)」のおすすめレビュー

異端の「天才棋士」をめぐる将棋×ミステリー。2018年本屋大賞2位の話題作が文庫化!

『盤上の向日葵』(柚月裕子/中央公論新社)

 将棋界に新しい風が吹き始めている。棋聖と王位を奪取し、史上最年少で二冠、かつ八段昇段を果たした藤井聡太二冠。三段リーグ戦を勝ち抜き、現役最年少プロ棋士となる伊藤匠新四段。若手活躍のニュースを聞けば、元々の将棋ファンも、今まで将棋に関心がなかった人も、将棋への関心が増すのは当然のことだろう。そんな将棋ブーム真っ只中の今、書籍界で大きな話題を呼んでいる「将棋本」がある。

『盤上の向日葵』(柚月裕子/中央公論新社)は、異端の「天才棋士」をめぐるヒューマンミステリー。2018年に「本屋大賞」の第2位を受賞した小説だが、発売後、しばらく時間が経過した今も、多くの読書家たちを惹きつけてやまない作品だ。壮絶な人間ドラマは圧倒的。勝負の世界の厳しさと愛憎が混じり合うそのさまに、ついつい物語の世界へと引き込まれてしまう。将棋の世界とヒューマンミステリーとが巧みに掛け合わされた極上のエンターテインメント作品なのだ。

 物語は、埼玉県天木山山中で白骨死体が発見されたことに始まる。遺体は、身元さえも分からない。唯一の手がかりは、…

2020/9/29

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知れば知るほどおもしろい“将棋の世界”! 初心者におすすめの将棋マンガ・小説作品5作

 今、とにかく将棋界がアツい。2016年、将棋界に彗星のごとく現れた藤井聡太棋士。彼の勢いは今なお止まらず、史上最年少で二冠、かつ八段昇段を果たした。

 将棋人気のムーブメントの中心は「藤井フィーバー」だけではない。日本人なら誰もが知る天才トップ棋士、羽生善治九段や、現役引退後も「ひふみん」の愛称でお茶の間の人気者、加藤一二三九段の存在も大きいだろう。何かと話題に事欠かない将棋界への興味が増すのは当然の流れである。

 しかし実際に将棋の奥深さ、楽しさが感じられるまで“理解しよう”とするのは、難しそうで億劫…という方も少なくないはずだ。ルールさえ覚えれば将棋の魅力はすべて分かる、というほど単純なものでもない。

 そこで本稿では、初心者にもおすすめの将棋をテーマにしたマンガや小説などの作品をまとめた。これらの作品から、気軽に将棋の魅力に触れてみてほしい。

対局中の“めし”が勝敗を決める!? 将棋×グルメマンガ『将棋めし』 『将棋めし』(松本渚/KADOKAWA)

 世間の「藤井フィーバー」が加熱していた頃、彼が対局中に食べる“勝負めし”が話題になることがあっ…

2020/11/8

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盤上の向日葵(上) (中公文庫) / 感想・レビュー

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のり

山中から見つかった遺体と名匠の手によって作られた将棋の駒。数組しかない名品の行方を追う刑事。そんな中、異色の経歴を持つ「上条桂介」が初のタイトル戦に挑んでいた。不遇な幼少期、母親を失い、父親には虐待の日々を送っていたが、恩人と呼べる人と将棋との出会いで、どん底にあった生活が一時救われる。大学進学により上京して新たな環境にどう変異していくのか…下巻へ。

2021/04/27

本読みたぬき

平成初期に殺人事件を追う刑事の物語と、昭和40年代の泣けるヒューマンドラマ、2つの時代の2つの物語が交互に語られます。その2つを結びつけるものは将棋の駒。これは本当に面白くていい本なので読まないと損ですよ~

2021/02/06

イアン

盤上を舞台とした柚月裕子の長編。埼玉県の山中で発見された身元不明の白骨死体の手には、時価600万円は下らないとされる名匠・初代菊水月作の駒が握られていた…。事件を追う佐野・石破コンビの執念もさることながら、本書の見どころは、後に異端の天才棋士と呼ばれる上条桂介を取り巻く人間関係にある。幼い頃から父親に虐待されて育ち、たった一粒の飴玉に目を輝かせていた少年が、近隣に住む老人・唐沢と出会い将棋を深く知ることで、人間的に成長していく。特に、桂介の体に虐待の痕を見つけた唐沢の一言がいい。評価と感想は下巻読了後に。

2020/11/03

ま~くん

あまりにもスラスラ読める。不思議だったが、NHKのTVドラマで観た事を思い出す。物凄く暗い話で途中で観るのを止めてしまった作品だった。だから結末は分からない。柚月作品の最高傑作の触れ込み通りか。どの分野でもプロになるのは大変。まして大金を稼げるのは一握り。又、一流ほど道具を極めて大切に扱うのは常識。棋士にとって大事な駒を遺体と一緒に埋めた理由は何だろう。後半がとても楽しみ。

2021/01/02

小説を最初に書いた人にありがとう

最近のイチオシの作家「柚月裕子」さんの話題の本が文庫化され飛びついた。やはり面白い。有名な将棋の駒の作家が作った高価な駒を抱いて発見された死体、この捜査を進める刑事二人組と将棋界の天才の少年期からの話の両軸に展開。いつ点と点が結ばれるのか上巻を一気読み。下巻へ!

2020/10/07

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