深町秋生さん最新作! クールなシングルマザー探偵を生み出した舞台裏とは?【「ダ・ヴィンチはなにやってんだ、この野郎」というので取材してみた】
『探偵は女手ひとつ』(深町秋生/光文社)
昨年11月、作家の深町秋生さんがツイッターで
「高級紙&教養溢れる雑誌に取り上げられて嬉しいことこの上ない。『文芸誌やダ・ヴィンチはなにやってんだ、この野郎』とはツユほども思ってないわけです」
とつぶやいていた。これは9月に刊行された『卑怯者の流儀』(徳間書店)の書評についてだったが、ならばダ・ヴィンチニュースとしては、深町さんのインタビューをしないわけにはいかない!
ということで最新作『探偵は女手ひとつ』(深町秋生/光文社)について、お話を伺った。
仕事場はフードコートの4人掛け?!
主人公の椎名留美は小学生の娘がいるシングルマザーで、現在は山形で探偵をしている。気付けばさくらんぼの収穫や農作業、雪下ろしなど便利屋に近い仕事ばかり。だが一見のどかなこの地方都市でも、ストカーや女性監禁、窃盗や女子高生殺害などの事件が起こり、彼女はその度に解決にあたる。
留美はアラフォーで前職は警察官だったが、同じく警察官だった夫を勤務中の事故で亡くしている。『果てしなき渇き』の加奈子はボーイフレンド、『組織犯罪対策課 八神…