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深町秋生

深町秋生 写真:川口宗道
職業・肩書き
作家
ふりがな
ふかまち・あきお

プロフィール

最終更新 : 2018-09-20

1975年山形県生まれ。2004年『果てしなき渇き』で第3回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞してデビュー。ほかの著書に『ヒステリック・サバイバー』『東京デッドクルージング』『ダブル』。山形の「小説家(ライター)になろう講座」講師も務める。

受賞歴

最終更新 : 2018-09-20

2004年
『果てなき渇きに眼を覚まし』第3回このミステリーがすごい!大賞

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深町秋生さん最新作! クールなシングルマザー探偵を生み出した舞台裏とは?【「ダ・ヴィンチはなにやってんだ、この野郎」というので取材してみた】

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『探偵は女手ひとつ』(深町秋生/光文社)

 昨年11月、作家の深町秋生さんがツイッターで

「高級紙&教養溢れる雑誌に取り上げられて嬉しいことこの上ない。『文芸誌やダ・ヴィンチはなにやってんだ、この野郎』とはツユほども思ってないわけです」

 とつぶやいていた。これは9月に刊行された『卑怯者の流儀』(徳間書店)の書評についてだったが、ならばダ・ヴィンチニュースとしては、深町さんのインタビューをしないわけにはいかない!

 ということで最新作『探偵は女手ひとつ』(深町秋生/光文社)について、お話を伺った。

仕事場はフードコートの4人掛け?!

 主人公の椎名留美は小学生の娘がいるシングルマザーで、現在は山形で探偵をしている。気付けばさくらんぼの収穫や農作業、雪下ろしなど便利屋に近い仕事ばかり。だが一見のどかなこの地方都市でも、ストカーや女性監禁、窃盗や女子高生殺害などの事件が起こり、彼女はその度に解決にあたる。

 留美はアラフォーで前職は警察官だったが、同じく警察官だった夫を勤務中の事故で亡くしている。『果てしなき渇き』の加奈子はボーイフレンド、『組織犯罪対策課 八神…

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舞台は超ブラックな人材派遣会社! 「金になるか」が基準の超悪女が君臨する『バッドカンパニー』に覚醒されよ!

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『バッドカンパニー』(深町秋生/集英社文庫)

昔から「一月往ぬる二月逃げる三月去る」とはよく言ったもので、正月ボケを引きずっているとあっという間に時が経ってしまうのがこの時期。ここはガツンと脳に刺激を送ってバリッといきたいもの…というわけで、人気作家・深町秋生のビビッドなアクション連作短編『バッドカンパニー』(集英社文庫)をご紹介しよう。屈強なスタッフを揃え、金さえ積まれれば護衛から拉致までなんでもやるという超ブラックな人材派遣会社「NAS」を舞台にした、脳みそ覚醒にうってつけの新刊文庫だ。

物語の第1話は早朝の錦糸町で有道了慈の運転するミニバンが強盗団の襲撃を間一髪で撒くという、のっけから物騒なシーンで幕を開ける。ヤクザの売り上げの護衛に「NAS」から派遣された有道は、一度は襲撃をかわしたものの、亀戸付近の住宅地で強盗団の大型SUVにタックルされ、売り上げを奪われ銀ダラ(メッキされたトカレフ)で撃たれてしまう。だが、周到な作戦でどんでん返し、これにて任務完了と思った矢先に待ち受けていたのは…ハイテンションで血なまぐさく、ハイスピードの連続どんでん…

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小松菜奈 浴衣姿で映画「渇き。」の舞台挨拶に登場!

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映画『渇き。』若者たちの“浴衣 de 舞台挨拶”より

 7月15日、映画「渇き。」の若手キャスト陣による舞台挨拶がTOHOシネマズ日本橋で行われ、涼しげな浴衣姿で小松菜奈・清水尋也・森川葵・高杉真宙の4人が登場した。

 本作は、過激な描写が賛否両論を繰り広げ社会現象になっている話題の映画だ。

 浴衣の思い出として、小松菜奈さんは「撮影では沢山着たんですけど、プライベートでは中学生の時の夏祭りに行ったとき来たんですけど、その時、ルンルン気分で行ったら土砂降りの雨で、ビショビショになってしまって、そのビショビショの姿で花火を観たことが思い出です。」

 清水尋也さんは「9年ぶりぐらいに着たんですけど、今日が浴衣の思い出になるかなと思います。」

 森川葵さんは「最近、和の小物にハマっていて、浴衣もハマって買ったんですよ。でも、お祭りに行く予定が無くて“今年着れるのかな? せっかく買ったのにな!”という感じで(思っていたら)今日着れたので、“そっち着なくていいかな?”と思っています。」

 高杉真宙さんは「普段そんなに(浴衣を)着ることが無いんですけど、夏祭…

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役所広司「スタンガンの傷は橋本愛さんとの思い出」 映画『渇き。』が公開!

役所広司「スタンガンの傷は橋本愛さんとの思い出」 映画『渇き。』が公開!

映画『渇き。』公開記念舞台挨拶より

 6月28日、映画「渇き。」の公開記念舞台挨拶がTOHOシネマズ日本橋で行われ、役所広司・小松菜奈・中谷美紀・橋本愛、そして中島哲也監督が登壇した。

 本作は、第3回「このミステリーがすごい!」大賞の深町秋生原作の「果てしなき渇き」を映画化。元刑事の藤島(役所広司)が失踪した娘・加奈子(小松菜奈)の行方を追う中、“知らない家族を取り戻すべく像”に戸惑い、暴走していく物語。

 藤島昭和役の役所広司さんは「激しいバイオレンスの向こうに人間ドラマを感じていただければ嬉しいです。」と挨拶。

 映画初出演の藤島加奈子役・小松菜奈さんは狂犬ぶりを発揮し、熱演する父親役の役所広司さんについて、共演シーンでは泣いてしまったそうで、正直怖いですか?と改めて質問されると、「怖いですね。でも普段の役所さんは本当に優しい方で、本番入ると手に負えない父親になって、こんなお父さんは嫌だなと思います。」とコメント。

 すると役所広司さんは「泣いたのは、僕が怖いんじゃなくて、首を絞めるシーンで監督が“もっと暴力的に”と言われて思い切ってやっ…

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役所広司の目が、声が、ヤバすぎる… 映画『渇き。』の中身を原作でチェック!

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『果てしなき渇き』(深町秋生/宝島社)

 いやあ、凄いな役所広司。目がヤバいよ目が。

 何の話かというと、6月27日公開の映画『渇き。』の予告編のことである。

 『渇き。』は『嫌われ松子の一生』『告白』を手掛けた中島哲也監督の最新作で、第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した深町秋生のデビュー作『果てしなき渇き』(宝島社)を映画化したものである。

 予告編を見ればお分かりの通り、とにかく主演の役所広司のテンションが尋常ではない。虚ろな目にドスの効いた声、長髪をなびかせながら血まみれで拳銃を振り回すその姿に「ロクデナシの父」なんてテロップまで重なる。役所の全身から発散する凶暴性に危険な魅力を感じてしまう人も多いだろう。

 『果てしなき渇き』とはどんな話なのか。

 主人公の藤島昭和は警備会社に勤める中年男。かつては刑事だったが、妻の不倫相手に暴行を加えるという騒動を起こしたために辞職していた。ある日、別れた妻から一本の電話が入る。娘の加奈子が家に帰ってこないというのだ。加奈子の部屋を訪れた藤島は、そこで覚せい剤を見つけてしまう。美人で成績優秀、優等生だ…

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中島哲也『告白』以来4年ぶり新作は理性や論理を超えた“バイオレンス”

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『果てしなき渇き』(深町秋生/宝島社)

『告白』『嫌われ松子の一生』などのヒットメーカー、中島哲也監督の新作『渇き。』が公開される。新鮮で驚きあるエンタテインメントを生み続ける中島監督だが、今回は特に凄まじい。原作は、深町秋生のデビュー作『果てしなき渇き』。深町は、人間の執念や鬱屈に焦点を当てたノワールミステリーの書き手である。今作は失踪した娘を追うなかで狂気と暴力に満ちていく元刑事の父親を主人公にしたストーリーで、深町作品の中でも特に、殺人、暴行、拷問、ドラッグ……とバイオレンスの塊。デビュー作ゆえの作家が放つエネルギーが暴発したような内容だ。「この劇薬、映像化できる?」というのが原作を知る人の感想だろう。

 だが監督の、原作の本質を見定め、映像表現に仕立てる巧みさはさすが。「監督の視線は、登場人物たちが放つものすごいエネルギーに向けられている。そのほとばしる熱量に見る人は惹きつけられるのではないか」とは、監督と18年タッグを組む鈴木ゆたかプロデューサー。その言葉通り、暴走していくロクデナシの父親(役所広司)をはじめ、天使と悪魔の間をふわふわと行…

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救いも明るい未来も描かない作家、深町秋生の話題の警察小説とは?

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 作家・深町秋生のデビュー作で第3回 『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した『果てしなき乾き』(宝島社)は、賛否両論が噴出する大きな話題作となった。というのも、彼が執拗に描く残酷な世界には救いや明るい未来は簡単には訪れないからだ。 ヒーローであるはずの元刑事の主人公は、クスリに手を出し、レイプにも及ぶ。守られる存在であるはずの娘も、自らすすんで暗い世界に身を投じている。     「今、あの小説を書けと言われても書けないと思う。当時は本当に、ピュアな自分の破壊衝動だけで書いていて、読者を喜ばせようという意識はなかったですよね。今は前よりも、プロ作家としての自覚が出てきたと思う。読者が喜んでくれる、エンターテインメントを書こうという気持ちがあります」     デビューから6年、5作目となる小説『アウトバーン』(幻冬舎)は初のシリーズもの。タフで冷酷な美人刑事が主人公の警察小説だ。    「今まではとは作り方が全然違いますね。“シリーズ1巻にして主人公死す!”というわけにもいかないですし。今までは緊張感を保つために、愛着のあるキャラクターでも、…

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