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頼むから静かにしてくれ〈1〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)

頼むから静かにしてくれ〈1〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)

頼むから静かにしてくれ〈1〉 (村上春樹翻訳ライブラリー)

作家
レイモンド・カーヴァー
Raymond Carver
村上春樹
出版社
中央公論新社
発売日
2006-01-01
ISBN
9784124034950
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頼むから静かにしてくれ〈1〉 (村上春樹翻訳ライブラリー) / 感想・レビュー

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metoo

【洋子さんの本棚】より。表題の「頼むから静かにしてくれ」読後、スタンリー・キューブリック監督の映画「アイズ・ワイド・シャット」と重なった。男は二年前のパーティでの妻の不貞をずーっと疑っていた。ある時そのパーティの話を妻の方から持ち出したため、男は妻を問い詰める。隠し通して墓場まで持っていけばいいものを、かなり赤裸々に目の前に浮かび上がらせる。家を飛び出した男は街を彷徨い酒を浴び男に殴られ朝方帰宅する。詫びる妻は男をベッドに誘いそして振り出しに戻る。いや、振り出しに戻れはしない。

2017/06/09

香菜子(かなこ・Kanako)

頼むから静かにしてくれ〈1〉。レイモンド カーヴァーの著書。村上春樹先生の翻訳。日常生活の延長線上でストーリーが展開されるけれど、決してつまらない平凡な内容にはならないのがレイモンド カーヴァー先生の文才のなせる業なのでしょうか。どことなく村上春樹先生との共通点を感じてしまいます。

2019/02/10

SOHSA

《購入本》カーヴァーの短篇集、村上春樹訳。村上春樹の翻訳は決して嫌いではないけれど本書は今ひとつしっくりとこない。それはおそらく翻訳の問題ではなく、カーヴァー作品の英語との親和性、日本語との非親和性の問題のような気がする。やはりカーヴァー作品の持つ独特の空気感は日本語にするとどうも薄っぺらくなってしまい、印象がだいぶ変わってしまうようだ。単にストーリーの面白さで勝負する作品ならまだしも、純文学のような読み手が余白や余韻から何かを汲み出すような作品の場合は、その作品が書かれた言語で読むべきなのだろう。

2018/01/08

Y2K☮

短編の名盤。芥川やサリンジャーの上を行くかもしれない。特別でも何でもない。ごくありふれた、なんて上品な表現では追いつかない。本当に馬鹿らしい、取るに足らぬ底辺の1ページ。なのに。滲み出る人生の冷厳な答え。哀しみ。諦め。敗北感。仄かに漂う裏切りの香り。老若男女関係なく皆いっぱいいっぱい。筆の殺し方と余韻の残し方が井伏鱒二に近いか。ビートルズで喩えるなら間違いなく「ラバーソウル」だ。飛び抜けた作品は無いが、このラインナップでこの順番だからこその完成度。1曲だけとかあり得ない。聴くなら最初から終わりまで順番に。

2019/02/15

meri

1973年の「サマー・スティールヘッド」("Nobody Said Anything")と75年の「収集」("Collectors")が特によかった。前者は『アメリカの鱒釣り』(1967)、『白鯨』(1851)、『老人と海』(1951)などの「VS魚類系(?)」の系譜を彷彿とさせる。けれどもカーヴァーは壮大な主義主張を声高に掲げたりはしない。あくまでも彼のまなざしは小さな世界の危機や孤独にそっと寄り添うだけである。私は彼のそういうところがたまらなく好きなのだ。

2017/06/22

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