KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

文学キョーダイ‼

文学キョーダイ‼

文学キョーダイ‼

作家
奈倉 有里
逢坂冬馬
出版社
文藝春秋
発売日
2023-09-22
ISBN
9784163917535
amazonで購入する Kindle版を購入する

文学キョーダイ‼ / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

ベイス

奈倉さんの学問に向かう姿勢が好きで、逢坂さんの歴史に向き合う姿勢が好きで、何よりお二人が書く文章が好きで、しかし対談なのでさてどんなテーマをどんな言葉遣いでされるのかと興味津々。結果、ストンと腹に落ちた。まず社会への眼差しが良い。二人の醸し出す空気感が良い。反戦を語る弟、そこまで直接的な表現はせず読者に委ねる姉、そのバランスが良い。特に姉の奈倉さんは、非常に丁寧な行き届いた文章を書かれるが、語り口も選ぶ言葉が正確というか、嘘や虚偽が混じらないようにという誠実さが話し言葉からも感じられて益々ファンになった。

2024/02/19

ナミのママ

1冊分の本の話ができるとはまさに「文学キョーダイ‼︎」うらやましすぎる。ロシア文学者・奈倉有里さんと小説家の逢坂冬馬さんは3歳違いの姉弟。3章からなる本作、part1は家族と子供時代から始まり、絵本コミックから夢中になった本まで。子どもにとって家庭環境の影響は大きいと改めて感じる。part 2は翻訳家と作家に至る経緯と食べていくことについて。芯のある考え方に驚きを感じ、書いちゃうんですね?と思う本音もあり。part 3は戦争、歴史、思想もあり私には少し難解。もう少し知識を増やして再読してみたい。

2023/11/14

榊原 香織

”夕暮れに夜明けの歌を”の著者と”同志少女よ、敵を撃て”の作者が姉弟なんて、ビックリ。 ロシア・ウクライナ話題は当然だが、ジブリ的育ちなども、興味深くも面白かった。 弟君が圧倒的にしゃべっていたような気がする 対談。

2023/11/02

花ママ

「同志少女よ、敵を撃て」の逢坂さんのお姉さんがロシア文学者だったとも知らずに読み始めた。part1の小さい頃の話 では、ご両親やおじいさんが、2人にかなり影響を与えたのだろうと思った。part2の作家という仕事については、作家を生業とするまでのプロセスなどが具体的に語られていた。印象深かったのは、おわりにと題した家族についての、奈倉さんの一文でした。

2023/11/26

TATA

奈倉さんと逢坂さんが姉弟とは知らなかったのですが、なるほど同じ要素を激しく持っていることがよく分かりました。戦争に対する思い、読書の大切さ、そんな会話を二人でできることが心底羨ましく感じます。逢坂さんがどういった思いで「同志少女」を書かれたのかというあたりも必読ですねえ。私、奈倉さんの訳書は2冊読んだのですが逢坂さんは未読なので、遅ればせながらぜひ読まなきゃなと。

2023/12/12

感想・レビューをもっと見る